5月28日に胃がんのため亡くなった女性漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよさん(享年67)の『お別れの会』が4日、大阪・なんばグランド花月で開かれ、親族、芸人仲間、関係者ら約1000人が最後のお別れに訪れた。
発起人の吉本興業・大崎洋社長らのあいさつに続き、笑福亭仁鶴、西川のりお・上方よしお、ザ・ぼんち、桂文枝、ハイヒール、中川家ら、いくよさんの人柄をよく知る芸人仲間、後輩たちが笑いを交えつつ、感謝や思い出話をスピーチ。出席できなかった郷ひろみ、明石家さんま、西川きよしからはビデオメッセージが寄せられた。
コンビの漫才ネタをVTRで上映したあと、あいさつのため舞台に立ったくるよは「今の思い出シーン見てますと、もう1回まーはん(いくよさん)と漫才がしたいなと思って…。いくよちゃんは、ほんまに仕事に一生懸命でした」と回顧。
「ほんまに素晴らしい相方やったと思います。一生懸命漫才に復帰したかったんです。私は心から応援していました。元気ですし、長いお付き合いさせてもらっていますが、つらいと言わなかったし、しんどいと言うたこともないし、もうあかんと言うたこともないし。一生懸命でした」と闘病の様子を伝え、「私、こんな素晴らしい人と、ずーっと40年、あと2年したら45周年頑張ろうかと言うてたのに。未だ信じられませけれど、もし、もし、できたらええなと何回も言いました。で、一生懸命闘ってたんやな」と長年連れ添った相方を偲んだ。
最後には、客席に向かって「皆さん、お願いがあります。いくよちゃんのこと、絶対忘れんといてください。もし忘れそうになったら、大阪ですから御堂筋歩いていてくれはったときに『ああ、くるよが言うとったな』と思い出したってください』」とお願いし、あいさつを締めた。
お別れ会にはこのほか、西川ヘレン、坂田利夫、池乃めだか、月亭八方、間寛平、桂きん枝、オール阪神・巨人、桂小枝、西川のりお、太平サブロー、未知やすえ、宮川大助・花子、大木こだま・ひびき、内場勝則、トミーズ、シルク、月亭方正、川畑泰史、海原やすよ・ともこ、たむらけんじ、サバンナ、シャンプーハットらが出席した。