雪が降らないのに2022年冬季オリンピックが決まってしまった山の現状がこちら

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やっぱり、雪... 全然ないです。

つい先日、2022年冬季オリンピックの開催地が北京に決定しました。そしてこれが今年の1月に撮影されたスキー競技が行なわれる予定の山の写真です。

北京は今回カザフスタンのアルマトイとの接戦投票で、2022年の冬季オリンピック開催を勝ち取ったわけですが、夏季、冬季両方開催するのは北京が史上初なんです。北京にとってラッキーなのは、2008年の夏季オリンピックの施設を使い回すことができるので、新しいスタジアムを建築する必要がないこと。

でも北京は雪不足。スキー競技が行なわれる延慶地方は年間降雪量は最小なんだそうです。簡単に言うと、雪が降らないってことです。


張家口地方と延慶地方は年間の積雪量は最小で、大会を開催するにあたって、完全に人工雪に頼らざるを得ません。雪が降らないところなので、レースコースに標高のより高いところから雪を持ってくるというチョイスはなく、人工雪を使う見込みです。2022年北京五輪招致では、2014年2015年の気象データでは延慶地方の雪の質と量のリスクについても説明がされていました。


というわけで、大会では完全に人工雪に頼ることになりそう。そして雪の在庫も作って準備しておかないといけない状況になりそうです。人工雪を作るためには水が必要ですが、さらに悪いことに実はこの地域、水不足が深刻化していて、土地がものすごく乾燥してきてるとのこと。降水不足のため、人工雪を作るための水を貯水湖から引っ張ってくることになって、飲み水を減少させてしまうことになりそう。そしてスキー競技会場やオリンピック村は自然保護地区の真横に建設される予定なんですね。負の連鎖!

さて、これらはオリンピック委員会のレポートであげられた問題点はこれだけで、こんな目に見える問題があるのにもかかわらず、北京は他にいい候補地がないという結果で選ばれました。(雪はあるけど)限られた資源しか持たない第三国か、自然を無視して無理やり招致しちゃう中国か、の選択で44票対40票で中国が勝ち取ったわけです。


source: The Guardian

Chris Mills - Gizmodo US[原文
(リョウコ)

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