九州電力の川内原発1号機=7月、鹿児島県薩摩川内市
共同通信社

 九州電力が川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)を11日に再稼働させる方向で最終調整していることが6日、分かった。10日に原子炉内の核分裂を抑える制御棒に関する検査を実施し、問題がなければ11日に制御棒を引き抜いて原子炉を起動する。

 川内1号機が再稼働すれば、新規制基準に適合した原発で全国初となる。ただ、最終段階に入っている検査の進み具合によっては再稼働の日程がさらに遅れる可能性も残っている。

 九電は4日から原子炉内部の温度や圧力を、実際の運転時に近い状態に上げる作業を始めた。各機器の作動状況を1週間程度かけて点検する。