7日の日経平均株価は前日比60円12銭高の2万724円56銭と3日続伸。朝方は米国株安を受けて軟調に始まったものの、後場に入るとプラスに転換。その後は堅調に推移し、一時89円まで上げ幅を広げた。市場では今晩発表の米雇用統計で労働市場の順調な回復が示されるとの見方が浮上。FRB(米連邦準備制度理事会)による9月利上げの可能性が高まるとして、円安進行を見越した買いが株式相場をサポートした。なお、正午過ぎに発表された日銀金融政策決定会合の結果は大方の予想通り現状維持だった。
個別では、1Qの大幅増益や自社株買いを発表したソフトバンクグループ <9984> が上昇。中間期予想を上方修正した東レ <3402> や、4.24%の自己株買いを行うKADOKAWA・DWANGO <9468> も買われた。中国のEC事業でフジ・メディア・ホールディングス <4676> 子会社と提携するとしたジェネレーションパス <3195> も動意づく場面があった。
半面、1Qは赤字転落となったエイベックス・グループ・ホールディングス <7860> や、中間期予想の下方修正が嫌気されたディスコ <6146> が下落。1Qで4割超の大幅減益となった豆蔵ホールディングス <3756> も売られた。
業種別では、保険、金属製品、建設などが上昇。一方、空運、倉庫運輸関連、医薬品は下落した。(編集担当:松浦直角)