オバマ米大統領(左、AP=共同)と、韓国の朴槿恵大統領(ロイター=共同)
共同通信社

 【ワシントン共同】北京で9月3日に開かれる「抗日戦争勝利記念行事」をめぐり、オバマ米政権が韓国側に「朴槿恵大統領が出席すれば、米韓同盟に中国がくさびを打ち込んだとの誤ったメッセージになる」と懸念を伝達、出席を見合わせるよう事実上求めていることが8日、分かった。米政府当局者や外交筋が明らかにした。

 中国の習近平指導部は記念行事に韓国や北朝鮮、欧州諸国などの首脳を招待。多くの国が参加する行事を主催することで、中国が「戦勝国」として戦後秩序の形成を主導してきたと宣伝する狙いがある。

 中国は安倍晋三首相も招待しているが、日本側は行事自体への出席には否定的。