中国メディアの台海網は4日、日本について「アジア唯一の先進国」であるとしたうえで、明治維新後に西洋諸国に学ぶことで発展し続けてきた日本は「西側の政治や経済や思想を取り入れたほか、侵略の伝統まで学び取った」と論じた。
続けて、日本のこれまでの侵略のうち、もっとも悪名高いのは「2度の中国侵略」であると主張し、「歴史の改ざんに長けた日本は過去の中国侵略に対し、教科書などで中国進出などと書き換えている」と主張した。さらに侵略と進出という言葉では2文字しか変わらないとしつつも、「その意味は大きく変わる」とし、日本が侵略の歴史を否定していることを意味するものだと論じた。
さらに、「南京事件」についても「虐殺した人数を故意に減らし、中国人の不満を招いている」と主張。また、慰安婦問題についても日本は否定しているなどとした。また、尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題においても、「歴史上、ずっと中国領である」と主張したうえで、「日本が自国の領土だと主張することは、日本が自国の歴史を改ざんし、さらには他国の歴史まで改ざんしようとたくらんでいる証拠」などと批判した。
また記事は、歴史は改ざんできるものではなく、消すこともできないものだと主張し、「日本が野蛮な侵略をした過去を変えたいと願うならば、歴史を正視するしか方法はない」と主張。さらに、世界の人びとから尊重されるために、日本は平和的な態度で諸国と付き合うべきとし、「歴史を改ざんすることで尊重を得ようとするのは道理が通らない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)ziggymars /123RF.COM)