2015-16シーズンのプレミアリーグ開幕戦が8日に行われ、日本代表FW岡崎慎司が所属するレスターは、ホームでサンダーランドと対戦した。
今夏、「プレミアリーグでプレーすることは夢でした」とマインツからレスターへ移籍した岡崎が、2トップの右FWで先発出場。早速、プレミアリーグデビューを飾った。
昨シーズン、残留争いを繰り広げた両チームの戦いは、レスターが圧倒する。試合が動いたのは11分、レスターが左サイドでFKのチャンスを得る。クロスボールをペナルティエリア内左のジェイミー・ヴァーディが打点の高いヘディングで触ると、ボールは右ポストの内側を叩き、そのままゴールへと吸い込まれた。早い時間帯にレスターが先制する。
岡崎も積極的にゴールを狙う。13分、裏に抜け出した岡崎目がけてロングボールが入ると、拾った味方選手からの折り返しに反応。シュート体勢に入るも、相手DFに防がれる。岡崎、ヴァーディの2トップとリヤド・マーレズがゴール前で流動的に動きながら、相手DFを揺さぶる。すると18分、左サイドからの狙い澄ましたクロスに、マーレズがヘディングで合わせてネットを揺らした。レスターが一気にリードを広げる。
さらに24分、ドリブルでエリア内に仕掛けに入ったマーレズがリー・カッターモールのファウルを誘いPKを獲得。自らゴール右にきっちりと決めて、追加点を奪った。前半アディショナルタイムには、エリア内手前でパスを受けた岡崎が相手選手を引きつけて、背後へヒールパス。ダニー・ドリンクウォーターが強烈なミドルシュートを放ったが、これは相手GKのファインセーブに阻まれた。
レスターの3点リードで迎えた後半、サンダーランドは60分にエリア手前でスルーパスに抜け出したジャーメイン・デフォーがゴール正面から右足を振り抜き、1点を返した。
しかし、レスターが再び突き放す。66分、左サイド深い位置からヴァーディが折り返したところ、岡崎がスライディング気味に足を伸ばすも届かず。相手DFにクリアされるが、こぼれ球を拾ったジェフ・シュルップがゴール前にクロスを入れると、マーク・オルブライトンが反転しながら右足シュートを放ち、チーム4点目を奪った。
対するサンダーランドも食らいつく。71分、カウンター攻撃を仕掛けると、最後はスティーヴン・フレッチャーがロベルト・フートとの空中戦を制し、ヘディングシュートを叩き込んだ。
2点差に詰め寄られながらも、逃げ切ったレスター。開幕戦を白星で飾った。夢のピッチに立った岡崎はフル出場。ゴールはおあずけになったが、果敢な仕掛けや身体を張ったプレーを見せて存在感を発揮した。次節、レスターはアウェーでウエストハムと、サンダーランドはホームでノリッジとそれぞれ対戦する。
【スコア】
【得点者】