「自分はオタク趣味があるし、やっぱり理解があるオタク系男子と付き合った方がよいはず。リア充な男子なんて話すことないし、無理!」
――そんな風に思っている全国のオタク女子も少なくないのでは? 憧れのアニメキャラに費やす時間、そして出費。イベント参加の準備や遠征。コンサートやライブのチケット取りや物販情報のチェック、好きなアーティストのツイッターウォッチング……。など、オタクはやることがあまりに多いため、彼氏のために払うコストが制約されることもしばしば。
もちろん趣味を堪能しながら彼氏とも順調だという人もたくさんいるでしょう。同じ趣味をきっかけに結婚する例だってあります。とはいえ、「趣味に向かう熱量がハンパないのでオトコなんていらない!」とか、「彼氏よりもオタ活優先しちゃう!」という女子だっているのです。筆者の周りにもたくさんいますし、わたし自身バレンタイン当日に好きなアニメイベントを優先した結果、「二次元とかいつでも会えるだろ」と言われてケンカして別れたことがあります。会えるわけないだろ!
彼女の旦那さんの場合「こういう趣味あったんだ(笑)。でも良いじゃん、全然引かないから色々教えてよ! 俺も『進撃の巨人』好きだし!」と言ってくれたそうで、とっても理解のある旦那さんでステキですね。「俺も進撃好きだし」というフォローに胸が痛みすぎてヤバいです……ご、ごめんその“好き”とはちょっと違うんだぜ……。
とはいえ、趣味に理解があることと相手がオタク男子であるということは必ずしもイコールではありません。自分がアニメや漫画が好きなら、文化系サブカル男子と付き合えばうまくいきそうですよね。他にもジャニーズ好きが女性アイドルファンの男性と付き合えば、「アイドルを応援する」ということを理解してもらえそう、という風に思えたり……。
でも、実際には「オタク彼氏」だからうまくいく、というわけではなく、逆に仲がこじれてしまうきっかけになることだってあるようです。
「お互い音楽オタクでした。『俺と会うよりも、そんな低俗な音楽を優先するの? そのバンドが好きなんて本当にセンスないよね。俺が好きなバンドはもっと演奏も上手いし、センスがある(以下略)』と、ぐちぐち文句を言われた。
自分のほうが音楽についての素養があるというのを見せつけてきて、教養のぶつけ合いのようになって面倒くさかったです。それならまだ音楽を知らない男のほうがマシ」(28歳女性・保険)
こんな風に、対象を愛する気持ちが強いあまり自分とは違う価値観を持っている恋人のセンスが許せなくなってしまい、ケンカになることもあるんですね〜。特に文化系の趣味がある場合、知識量でマウントを取り合おうとすることもあるようです。
また別のカップルからはこんな声も。
「共通のアニメや漫画が好きだった彼女がいました。はじめの頃、お互いアニメの話をしたり一緒にコミケに行ったりしている間は良かったけれど、彼女は自分と付き合うようになってから趣味よりも“カレシ”という存在に重きを置くようになりアニメから離れがちに……。結果的に、『結局彼女よりアニメなんだね!』と言われ、別れることに。趣味の話がないと話す話題がないということに後になって気づかされたんです」(25歳男性・IT系)
趣味“だけ”で繋がっているカップルというのは、こんな事態に陥ってしまうこともあるんですね。
「相手が漫画好きで、アニメ制作会社に勤めていたこともあって、付き合った後にオタク趣味があることを打ち明けました。すると『え、俺ってオタク女と付き合っちゃったわけ? うわ〜まじかよ、本当にキモいんだけど。無理無理、別れたい』と言われました。本当に最低だと思いましたし、オタク女子をこうも毛嫌いする男子がいるとは思わなかった」(26歳女子・マスコミ系)
相手も漫画が好き、とかそれに近しい職業に就いているというだけでオタク女子に理解があるとは限らない、ということですね。趣味に理解があることはよいことだし、仲良くなるきっかけとして重要。でも恋人はそれだけで順風満帆というわけではないので、趣味以外でも繋がっていられる相手か見極めることが重要ですね!(涙)