2015年10月22日から31日まで、東京国際映画祭2015が開催される。今年で30周年を迎える映画祭は、アジアを代表する映画祭としてアジアからも注目される。2015年は開催期間もこれまでの9日間から10日間に拡大し、上映本数の増加も目指して意欲的に取り組む。
7月28日には、東京・六本木で映画祭の記者会見も開催された。映画祭の顔となるオープニング作品や特集企画、それに国境を越えて3人に監督がオムニバス映画を制作する「アジア三面鏡」の企画が紹介された。これに参加する3人、行定勲監督、プリランテ・メンドーサー監督、ソト・クォーリーカー監督が登壇した。
映画祭のディレクター・ジェネラルを務める椎名保氏は、東京国際映画祭について「映画人だけでなく一般の人でも楽しめるものを目指す。東京が他の映画祭とは違う方向性を持てるのでないか」と説明した。
一方コンペティションを中心とした主要部門も、新たな動きがある。コンペが繰り広げられるコンペティション部門、アジアの未来部門、日本映画スプラッシュ部門はこれまでどおりだが、ショーケースには、特別招待部門、ワールドフォーカス部門に新たにパノラマ部門、Japan Now部門が加わった。
一般の人でも楽しめる映画祭との方向性は、開催会場の再編にも表れている。2014年の六本木及び築地の歌舞伎座は変わらないが、昨年会場だった日本橋でなく新宿が別会場となる。しかも、新宿の大型シネコン3つ、TOHOシネマズ新宿、新宿ピカデリー、新宿バルト9を使用するというから、アクセスの面でも映画ファンにはうれしい。京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターも会場のひとつ。
第28回東京国際映画祭
[アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載記事]【ほかの画像を見る】(C)2015 TIFF