安倍晋三首相
共同通信社

 安倍晋三首相は、終戦記念日の8月15日の靖国神社(東京・九段北)参拝を見送る方針を固めた。複数の政府関係者が8日、明らかにした。東京裁判のA級戦犯が合祀されている靖国神社への首相参拝に中国が反対していることに配慮した。首相は9月初旬の訪中と習近平国家主席との会談を引き続き検討する。参拝しない代わりに、自民党総裁として私費で玉串料を奉納する見通しだ。

 首相は玉串料を奉納することで、参拝を望む支持基盤の理解を得たい考え。第2次安倍政権発足後の2013、14年と同様の対応となる。