戦後70年を考えるシンポジウムに出席した(左から)元自民党副総裁の山崎拓氏、加藤陽子東大大学院教授、南野森九州大教授=8日午後、東京都千代田区
共同通信社

 戦後70年を考える日弁連主催のシンポジウムが8日、東京都内で開かれた。パネリストの山崎拓・元自民党副総裁は安全保障関連法案を批判し「自民党は(戦時中の)大政翼賛会的になっている。党内の活発な議論がなく、政府案を唯々諾々と是認している」と苦言を呈した。

 シンポは「今を戦前にしないために」がテーマで、約300人が参加した。

 山崎氏は、従来の個別的自衛権による専守防衛の体制で日本の安全は担保できるとの認識を強調。法律10本の改正案を一括審議していることにも「ひとくくりにして一国会でやっつける(成立させる)というようなものではない」との考えを示した。