8月に入り、大手企業が続々と内定を出し始めているようだ。ツイッターには「内定ゲットしました」という喜びの声もあがる。時を同じくして8月6日、はてな匿名ダイアリーに社会人と思われる人が、不穏なブログをエントリーしている。
「あんなに必死に就活して内定とって精神壊れて辞めて」「周りの友達が正社員を続々と辞めてる」
投稿者は20代後半。文面から女性と思われる。大卒だとしたら入社して3~4年というところだろうか。彼女によると、周囲の友達が「みんな疲れた、無理って言って正社員辞めてる」のだという。
そういう投稿者本人も、実は「自分自身も正社員早々にギブアップ」して、今は実家で「まったりしてる」。友達もアルバイト程度はしているが、彼氏と同棲しながら家賃を半分支払ったり、もしくは支払っていなかったりする人もいる。
結婚の予定はなく、恋人もいないようで「このまま行くと生涯独身の可能性が高い」。しかし再び正社員として働くことは「もう無理だと思う、しんどい」と漏らす。そして数年前の自分の姿に思いを寄せる。
「正社員ってなんだったんだろう。あんなに必死に就活して内定とって体ボロボロになって精神壊れて辞めて。みんな大体そんな感じ」
本当にそういう若者が多いのだろうか。エントリーの信憑性は確認できないが、他のユーザーからは、これに同調するようなコメントがあがっている。
「どこでも内定もらえればいい!」と焦って挑む就活は危険か「なんか最近そういう人結構多いな。友達もここ2か月ぐらいで4人ぐらい辞めてる。まあすぐに復活するだろうけどw」
正社員の働き方がしんどい理由について、あるユーザーは「少数の正社員で大量の仕事こなすのが企業にとって効率のいい働き方」と指摘し、そこで働くには「過負荷かけても壊れない部品」のようなストレス耐性が必要と述べた。また他のユーザーは、
「なら、けっこんめざそー。30代正社員の相手、今なら探せる」
と、20代女性なら再就職せず、結婚相手を探したほうがいいと助言している。結婚相手を探す30代の男性正社員も多いので、この際、家庭に永久就職してしまった方がよいということだろうか。
「どこでも内定もらえればいい!と思って焦って挑む就活は危険かもね」
と書く人もいた。周囲が次々と内定を得る中で、自分に合った仕事や職場、働き方について自分の頭でじっくり考えることなく、とりあえずどこでもいいから内定をもらおうと考えてしまうと、取り返しのつかないミスマッチが起こりそうだ。
コメントを投稿した人は、このようなケースを「就活のせいでまともに就職できなかったという本末転倒な状態」と呼んでいる。
あわせてよみたい:人事「労働条件聞いてくる学生は願い下げ」