大型で強い台風13号は8日未明に沖縄県・先島諸島を暴風域に巻き込みながら西北西へ進んだ。同日朝に台湾に上陸し、午後にかけて横断した後、中国大陸に上陸した。

 一方、台風14号は小笠原諸島に接近。気象庁は大雨による土砂災害に警戒し、強風や高波に注意するよう呼び掛けた。14号は10日に伊豆諸島の南海上で進路を北東に変え、日本列島から遠ざかる見込み。

 13号の影響で与那国島では8日午前3時15分すぎに最大瞬間風速64.7メートルを観測。同8時10分までの1時間に80.0ミリの猛烈な雨が降った。14号の影響では、小笠原諸島・母島で午後2時15分すぎまでの1時間に80.0ミリの雨が降った。

 14号は8日午後6時、小笠原諸島・父島の南東約120キロの海上を時速25キロで西北西へ進んだ。中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートル。北東側390キロ以内と南西側220キロ以内が風速15メートル以上の強風域。