今大会、チームの中盤で存在感を示したMF山口蛍は、3試合フル出場を果たし、自身の成長を実感しているようだ。
EAFF東アジアカップの3試合を通して、前線で顔を出す回数が多かった山口は、2戦目の韓国戦では代表初ゴールを記録。山口自身も「試合をこなすにつれて、前に行く回数も増えたし、シュートチャンスにも絡めるようにもなってきた。そこは自分もよくなってきたと思う」と手応えを口にする。
初めてDF遠藤航とのダブルボランチで臨んだ中国戦については、「お互いのバランスを見ながらやりました。航が前に行けば自分が残るという感じで、そこはうまくできていたと思います」と振り返る。
先制点を許した後は「声を掛け合いながら、上手く修正できた」と言うように、徐々に連係を深めていった。だが、追加点を奪えずに勝利を逃した日本。大会史上初の最下位という屈辱的な結果に終わった。
山口は、「航とのバランスは悪くないし、ボールも繋がっていた。ただ、相手が引いて自分たちがボールを回せる時間になったときに、2人のどちらかがもう少しアイデアのあるパスを出せるかどうか。やっぱり普通に回しているだけでもダメだと思うし、そこはもうちょっとこれから意識して変えていかないと」と課題を挙げることも忘れていなかった。
前回大会MVPの山口は攻守で奮闘したが、勝利の喜びを味わうことなく大会を終えることとなった。