星は死んだ後も美しいなんて、泣けます。
数十億年という長い年月を経て、私たち太陽系によく似た星々たちはその一生を終えていき、消えゆく時には外層を放出させながら美しい惑星状星雲を作り出すんです。この写真のAbell 78という衛星はその命を閉じながら、外層の星雲にこんな美しい第2の命を吹き込んでいます。
爆発した星が放出したガスと埃が合わさって美しい色の輪っかを作り出しているのが惑星状星雲と呼ばれるものです。Abell 78で起こっていた他の現象の説明は以下のとおり。
この死にゆく星は、水素とヘリウムが燃えている中心核の融合で自分自身の重力の釣り合いが取れなくなり、崩壊することで惑星状星雲を生み出します。外層がとても分厚くなってヘリウムの融合がまたそこから始まる星もあるんです。
この新たな核活動は、より早い風とさらなる放出を引き起こしたんです。古い放出と新しい放出の間の相互作用によって、爆発している星の中心部から放射状の細い糸状のものが流れ出ているように見える複雑な雲の形を作り出したんです。
科学者たちは欧州宇宙機関 (ESA) のX線観測衛星XMM-Newtonを使用してこの惑星状星雲の過熱ガスによって放出されたX線を捉えることに成功しました。Abell 78の光学観察のデータと組み合わせることで、この写真を作成することができたそうです。
source: ESA
Chris Mills - Gizmodo US[原文]
(リョウコ)