日本代表は9日、EAFF東アジアカップ2015最終戦で中国代表と対戦した。
開始10分に先制点を許した日本は、41分にMF武藤雄樹のゴールで同点に追いつくも、最後まで追加点を挙げられず。1-1で引き分け、最下位で大会を終えた。
3試合で2ゴールを挙げた武藤は、初めて臨んだ代表での国際大会で得点王に輝いたが、これについては「2点しか取っていないですし、今日の試合では他にもゴールチャンスがあったので、もっと点を取りたかったという気持ちのほうが強いです」と、チャンスを逃した悔しさのほうが残ったという。
序盤から豊富な運動量を見せて攻守に走ったが、74分に途中交代を告げられた。90分やりきれる自信があったのかを問われると「そうですね、まだ走れるなって思っていましたし、まだチャンスはあると思っていた。選手としてはまだピッチに立っていたかったですし、ゴールは狙っていましたけど、(ヴァイッド・ハリルホジッチ)監督から見たら(運動量が)落ちて来たって思われたと思うので、そういう意味では交代されたのは仕方ないとも思います。もっと90分通して質の高いプレーをしていかないといけないのかなっていうのはあります」と答え、自身はフル出場したい思いもあったが、それには更なるプレーの質の向上が必要だと述べた。
「相手もあんまり前から来なかった」と前置きしつつ、「今日はチームとして内容が一番よかったと思いますし、みんなでダイレクトのパスをつないでいくことだったり、後ろでつなぐことも前にいくことも今日が一番できていたと思う。それは監督も言っていましたし、こういうサッカーを目指していこうと言う話はしていたので、準備期間が短い中で全てにおいてよくなっていったなという思いはあります」と、3試合未勝利と結果は残せなかったものの、チームとしては成長が感じられたことを明かした。
所属クラブの浦和レッズでは2シャドーの位置でプレーしているが、北朝鮮戦と中国戦で起用されたトップ下のポジションについては「シャドーというポジションではないので、違うと言えば違います。ただいる場所はそんなに変わらないですし、自分の良さというのはディフェンスラインと中盤の間でボールを受け続けることだったり、相手の嫌なところに飛び込んでいくところなので、そういう部分ではあんまり変わらないと思う」と、自身の持ち味は出せたと語っている。
続けて「トップ下でも僕は全然やれると思っていますし、ゴールシーンなんかはいつもやっているプレーが出ていると思うので、問題はないと思っています。ただ、プレーのレベルは上げなきゃいけないと思います」と述べ、トップ下での起用に手応えを感じつつ、更なる技術面での向上を誓った。