flumpoolが8月8、9日の2日間にわたって地元大阪の大泉緑地大芝生広場にてキャリア初の野外ワンマンライブ「flumpool 真夏の野外★LIVE 2015『FOR ROOTS』 ~オオサカ・フィールズ・フォーエバー~」を開催。この記事では2日目の模様をレポートする。
快晴に恵まれ、絶好の野外ライブ日和となったこの日。オープニングではお笑い芸人のガリガリガリクソンが汗だくになりながらオーディエンスに自ら「帰れコール」を強要し、異色のスタイルでライブを盛り上げる。続いてスクリーンにバンドとも縁の深いNON STYLEの2人が現れ、勢いよく開会宣言。そしてマーチングバンドのパワフルな演奏をバックに、オープンカーに乗って阪神タイガースのユニフォームを着用した山村隆太(Vo)、尼川元気(B)、小倉誠司(Dr)が順番に登場する。大盛り上がりの中、オチとばかりに大阪近鉄バファローズのユニフォームに身を包んだ阪井一生(G)が自転車をこぎながら現れると、会場には爆笑が起こった。
関西人らしいユーモアたっぷりのオープニングでファンの心をつかんだ4人は、山村の「俺たちの故郷にようこそ!」というファンを歓迎する言葉に続いて、1曲目に「夏Dive」をプレイ。続く「Quville」で山村は甘い歌声と艶かしい仕草で観客を魅了し、ライブの定番曲「星に願いを」では「もっと!」とオーディエンスにシンガロングを求める。
「俺たちの地元、この大泉に皆さんようこそ!」という言葉からMCを始めた山村は雷雨に見舞われた初日公演を振り返りつつ、観客に「最高の夏の思い出を作りましょう」と呼びかける。阪井は「地元に帰ってきましたよ! 伝説の1日にしよう!」と口にすると、清涼感のあるギターサウンドで「微熱リフレイン」の口火を切った。さらに今年に入って制作された「歓喜のフィドル」、山村が「この日のために作った曲です!」と語った「夏よ止めないで ~You’re Romantic~」と続き、4人の奏でる力強いアンサンブルがフィールドいっぱいに響きわたる。
「俺らバラードとかミドルチューンが多いけど、今日は煽っていくから。ついてきてな!」という山村の言葉通り、続いてのブロックではロック色の強い「Calling」やエモーショナルな「花になれ」がオーディエンスの気持ちを高揚させる。また「大切なものは君以外に見当たらなくて」では、山村が大学時代に教育実習で教えた生徒たちや、メンバーの出身校である松原市立松原第四中学校の生徒たち、ライブの出演者から構成される合唱隊と観客の合唱が4人のパフォーマンスを支え、温かな一体感が作り出された。
その後メンバーは客席エリアの中央に作られた、山村曰く“ストリートステージ”に移動。向かい合わせにスタンバイした4人は、互いの顔を見つめ「ちょっと照れくさいけど……」と言いながら「two of us」や「キミがいたから」といった、家族などの身近な人に向けたラブソングを優しく届けた。さらにストリートステージでのラストナンバーとして披露された「とある始まりの情景 ~Bookstore on the hill~」では無数のシャボン玉がスケール感あふれるナンバーを彩った。
ストリートステージでのパフォーマンスが終わると、BGMにあわせて木の幹やヒマワリなどのバルーンがメインステージを飾り、ライブは後半戦へ。メインステージに戻った4人は、ダンサーを従えて「reboot ~あきらめない詩~」「ビリーバーズ・ハイ」という疾走感のあるナンバーを連続投下して再びオーディエンスの熱気を高めていく。尼川と小倉による重厚なグルーヴがバンドの骨太な一面をあらわにする「Sprechchor」、オーディエンスの美しいハンドクラップに乗せて山村がランウェイで熱唱した「君に届け」を経て、本編のラストを飾ったのは阪井のファンキーなギターがさく裂する「イイじゃない?」。ビキニ姿の女性ダンサーたちがタオルを回せば、観客も一斉にタオルを回し、お祭り騒ぎに拍車をかける。そして爽快な余韻を残して4人はステージをあとにした。
アンコールの声に応えて再び登場した山村は、「最高の夏の思い出ができました!」とシャウト。暑い中でライブを全力で楽しんだ観客をねぎらい、「今日は地元以上にみんなの存在が大切だと改めて感じました。ともに明日を生きていきましょう」と呼びかけ「大好きだった」を笑みを浮かべながら歌い上げた。「最後は、この場所だからこその歌をみんなと一緒に歌って帰ろうと思います!」という山村の言葉から、山村、阪井、尼川の3人が順番にリードボーカルを務める「Hydrangea」へ。力強いプレイで最後の1曲を届けた4人は、「ホンマにありがとう!」と何度も感謝の思いを伝え、満面の笑顔で凱旋ライブを締めくくった。
なおライブの終盤で山村は「秋にツアーを回ろうと思います」と新規ツアーの開催を発表。「今度は僕らが会いに行きます。そして、もう1つスペシャルなことも考えています! 楽しみにしててください!」とファンに伝え、2015年の後半もエネルギッシュに活動していくことをアピールした。
01. 夏Dive
02. Quville
03. 星に願いを
04. 微熱リフレイン
05. 歓喜のフィドル
06. 夏よ止めないで ~You're Romantic~
07. Calling
08. 花になれ
09. 大切なものは君以外に見当たらなくて
10. two of us
11. キミがいたから
12. とある始まりの情景 ~Bookstore on the hill ~
13. reboot ~あきらめない詩~
14. ビリーバーズ・ハイ
15. Sprechchor
16. 君に届け
17. イイじゃない?
<アンコール>
18. 大好きだった
19. Hydrangea
2015年10月22日(木)愛知県 Zepp Nagoya
2015年10月30日(金)北海道 Zepp Sapporo
2015年11月1日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
2015年11月13日(金)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
2015年11月17日(火)大阪府 Zepp Namba