毎週日曜昼5時30分より、日本テレビ系にて放送中の「笑点」。同番組の5代目司会で、体調不良のため休養していた桂歌丸が、8月8日の番組収録より復帰を果たした。
【写真を見る】入院中も「笑点」を欠かさず見ていたという歌丸は、他のメンバーの司会ぶりに「本当にみんな司会が下手でイライラしていました」とコメント
5月末から体調を崩していた歌丸は、6月に腸閉塞のため入院し、その後の収録から同番組を欠席。約2カ月ぶりとなる収録の第一声では、「腸閉塞という病気で2カ月間入院させられまして。全快というわけにはいきませんが戻ってまいりました。あと50年は自分で司会をするつもりですので」と語り、観客からは大きな拍手が送られた。
その後の「大喜利」の収録では、あいさつの際に大喜利メンバーからそれぞれねぎらいの言葉が。日ごろから歌丸と仲の悪い(?)三遊亭圓楽は、「歌丸師匠の復帰ですか?チッ!」とあいさつするなど、復帰初回の収録は大いに盛り上がった。
収録を終えての会見では、歌丸があらためて病気の経緯を説明。「(医者の)先生に言われたのが、『あともう少し遅かったら人工透析をやるようになったかも分かりません』と言われてゾッとしました。外科的な病気は今までもやってきたんですが、内臓の病気はやったことが無かったので、今回ほど苦しい思いをしたことはありませんでした」と明かした。
歌丸の復帰を受けて、大喜利メンバーも口々に感想を。三遊亭小遊三は「普段から歌丸師匠に接していての思いなんですが、あまり心配にならなかったですね。そうしたらこの通り、元通りでございますので、私の勘はいいなというところですね(笑)」とコメント。
春風亭昇太は、「歌丸師匠が入院している最中、周りの人から『歌丸さん(の具合)はどうなんでしょう』ということをよく聞かれていました。あらためていろんな方から愛されているんだなと思いました。皆さんが思っているように、我々メンバーもより一層愛していきたいと思います」と語った。
林家木久扇は「私も結構病気になるので、歌丸師匠が病気になると人ごとではないんですけど、芯が丈夫というか、大きい病気をされてもちゃんと帰って来るんですよね。小さい時に基本的な栄養をちゃんととってるからじゃないかと思うんです。そうやって生き残ってらっしゃるんだと思います」と、独特の言い回しで復帰を祝った。
三遊亭好楽は「(入院していた)横浜の病院にもお伺いしたんですが、師匠にいつも『ゆっくり寝ててください』って言うんですけど、何か自分でも違和感があって。すぐこうやって戻って来てくれて良かったです」と喜びをあらわに。
三遊亭圓楽は「笑点でのバトルができなかったので、とても寂しい思いをしていました。国にお願いなのですが、このおじいさんを早く人間国宝にしていただいて、あわよくば笑点50周年で国民栄誉賞でもあげたらどうかと私は思っています。当人は『いらねぇ』って言いますが、我々があげたいという気持ちです」と提案し、他のメンバーも頷いていた。
林家たい平は、「歌丸師匠が司会の所に座っていて、日本中の皆さんがホッとできる、安心できる番組に戻れたのかなと思います。きょう歌丸師匠が帰って来ていただいてあらためて感じたのは、僕の未熟な答えを見事にさばいてくださって、笑いに変えてくださることがとても心地良かったです。歌丸師匠には司会の席にずっといていただきたいなと思いました」と率直な思いを口に。
そんな中、座布団運びの山田隆夫が「歌丸師匠の元気な姿を見て、本当にうれしくて…」と声を詰まらせる一幕も。それを見て歌丸は、「あなたには生涯座布団運びを続けてもらって…」と返し、取材陣を笑わせた。
久々の収録を終えての感想を聞かれた歌丸は、「最初に客席であいさつをするんですが、何十年かぶりにアガりましたね。正直きょうはくたびれました。声の調子も少しおかしかったので、声を張り上げる感じになっていましたし。でも何とか自分では務まったと思いますので。まだまだ、(司会は)譲りませんよぉ」と健在ぶりをアピールした。
なお、桂歌丸の復帰回は9月13日(日)に放送予定。