人気ゲーム『艦隊こくれしょん~艦これ~』(以下『艦これ』)の公式イベント、"第二回「艦これ」観艦式"が9日・パシフィコ横浜で行われ、その壇上で制作が決定しているTVアニメ続編に加え、劇場版アニメの制作が発表された。2016年公開予定。
"提督"たち(『艦これ』プレイヤー)もさぞ大喜びだろうと思いきや、「『艦これ』を完全に沈没させる気か」「スタッフの○○○は必ず代えろ」などと、ネット上では賛否のうち否の意見が多いようなのだ。
TVアニメ『艦これ』第1期シリーズは2015年1~3月にかけて放送された。超がつく人気ゲームが原作、さらに近年は美少女+ミリタリーの融合という近似ジャンルで『ストライクウィッチーズ』シリーズ、『ガールズ&パンツァー』などのヒット作が続いただけに、放送開始前のファンの期待は非常に高かった。
だが、その期待の裏返しとなったのか、作画ミス(と思われる画の粗さ)、人気 "艦娘(かんむす)"如月の轟沈に始まる予想以上にシリアスな展開について、ネット上では酷評が続出。
「もともと、『艦これ』はブラウザゲームで、ジャンルで分別するとシミュレーションゲームです。特定イベントはありますが、RPGやADVのように、決まったストーリーラインがあるわけではなく、"艦娘"たちキャラクター設定もプレイヤーに委ねられる部分が多かったんです。プレイヤーたちの解釈とアニメでの違いが、批判を加速させた一面もありそうです」(ゲームライター)
「俺が思っていた、俺の島風と違う!」という提督たちの、愛ゆえの暴走も少なからずあっったようだ。一方で、原作ゲームは相変わらず活況だし、アニメ第1期のBlu-ray&DVDや関連商品の動きもなかなか活発。アニメ化を経て、『艦これ』人気は好調さを持続している。
「物語を一から作るオリジナルアニメの場合、制作に最低2~3年はかけます。『艦これ』の場合、ゲームの運営開始が13年4月ですから、アニメ制作期間は相当短かったんじゃないでしょうか。加えて艦艇や戦史、大戦当時の基地も調べなきゃいけない。さぞ大変だっただろうなと思いますよ」(アニメスタジオスタッフ)
『艦これ』新アニメは、提督たちの愛に応えられるか。艦娘たちの新たな出撃に注目だ。