サプライチェーンからのリーク情報によると、AppleはiPhone 6sを開発中であり、過去数週間新デバイスの詳細が次々と表面化している。Unbox Therapyは6sの背面ケースを入手し、 iPhone 6と入念に比較した。Appleはいくつかの弱点を強化しており、軽量で頑強なアルミニウムに変更している。
“S” のつくiPhoneではいつも、Appleは製造プロセスを改善、反復してきた。今日のリークはその典型例だ。
AppleはiPhone 6sの筐体を、両側の音量ボタン、電源ボタン近くで厚目にした。Unbox Therapyの測定によるとiPhone 6sは1.9 mm、iPhone 6は1.14 mmだった。この弱点を補強することによって、筐体全体は曲がりに強くなるはずだ。
この嬉しい変更に加え、ケースはiPhone 6より2 g軽くなった。おそらくAppleは新しい材料を使っており、以前の噂を裏付けている。今回Appleが使おうとしている7000シリーズのアルミニウムは、頑強かつ軽量だ。唯一の欠点はやや高価であることだが、AppleはすでにApple Watch Sportに7000シリーズを使っている。
「Unbox Therapyが紹介している変更は、ベンドゲート事件に対応する必要のあるAppleにとって極めて論理的な対応だ。既知のストレスポイント(ホームボタンと音量ボタン付近)に材料を追加することで、全体の剛力が改善される」と、Luma Labsの共同ファウンダーで工業デザイナーのGreg Koenigは本誌に語った。「この材料追加と噂の7000シリーズアルミニウム(6061より約3倍の強度)への変更によって、iPhone 6sは史上最も曲げにつよいスマートフォンの一つになるだろう」。
7000シリーズアルミニウムと6000シリーズとの価格差に関して、Appleいくつか隠し玉を用意している。
「Appleはアルミニウムの精錬ライン全体を買っているので、価格差は事実上ゼロだ」とKoenigは言った。「7000は6000シリーズよりもわずかに早く加工できるが、陽極酸化処理はかなり難しい。おそらくAppleは、7000シリーズアルミニウムの部品処理をWatchプロジェクトで学習し、今その知識をiPhoneの改善に活用しようとしている」。
思い起こせば、何人かのiPhone 6 Plusユーザーが、使い始めて数週間でiPhoneが曲がったと 苦情を訴えた。果たしてiPhone 6が他のスマートフォンより脆弱であるかどうかは未だ不明だ — Appleは、曲がったiPhoneに関してごくわずかな苦情しか受け取っていないことを表明した。
しかしAppleのゴールは明確、それはできるだけ長く使えるより良い電話機を作ろうと常に努力することだ。そうして顧客満足度を高め、iPhoneオーナーに次もまたiPhoneを買おうと思わせる。
Appleは新しいiPhone 6sを 9月9日に発表すると予想されている。高速のA9プロセッサーと改善されたカメラ受光素子、およびフォースタッチが入るかもしれない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)