ギズモード流撮影ガイド:夜空を撮影しよう

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月明かりが照らす丘、輝く無数の星たち…夜空が織りなす風景ってとてもロマンチックですよね。そんな夜空をカメラで捉えたいという方も多いはず。以下の6つのステップで捉えることができるかもしれませんよ。

三脚を準備しましょう


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これは本当に大事。夜はレンズに取り込める光の量が少ないため、ISO感度(カメラが光を感じる度合い)を上げるかシャッタースピードを下げる、もしくは絞りを開く(F値を小さくする)必要があります。ただ、ISO感度を上げるとノイズが発生してしまうし、シャッタースピードを下げると写真がブレやすくなるし、絞りを開くとピントの合う範囲が狭くなってしまいます。

そこで、しっかりとした三脚を準備することが大切になってくるのです。どんなにシャッタースピードが遅くても、どんなに時間がかかる撮影でも、しっかりとカメラを固定させることができれば大丈夫。

お店に行くと、脚の長さや重さ、素材などの違う幅広い種類の三脚があります。三脚選びで1番重要なのは、しっかりとカメラを固定してくれて揺れたり倒れたりしないものを選ぶこと。重い三脚は旅行に持っていったり撮影時に位置を動かしたりするときには不便を感じるかもしれませんが、ブレを防ぐには一番適しています。

また、たいていは値段が高ければ高いほど三脚の性能も優れています。例えば、カーボンファイバー製の三脚は、ポータブルでありながら安定性も兼ね備えているので値段も高い傾向にあります。

シャッタースピードを設定しましょう


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シャッタースピードの設定は、夜景を撮影する上で最も大切なステップといっても過言ではないでしょう。カメラの種類に関わらず、オートだとある程度までの写真しか撮影できません。そこで、三脚を使うときは、すべてマニュアルで設定してみることをおすすめします。少なくともシャッタースピードだけでもマニュアルで設定すれば、撮影のクオリティをかなりコントロールできるようになりますよ!

シャッタースピードを遅くすることで、通行人や車、波などの動く被写体をあえて不鮮明に撮影することができます。一方、速いシャッタースピードは、動いているものでも静止しているかのように撮影することを可能にしてくれます。ただ、シャッタースピードを上げると取り込める光の量が減るので、明るいシーンを選ぶか、強力なフラッシュライトを持ち運ぶことが必要になってきます。

ISO感度を下げましょう


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カメラのイメージセンサー(光の明るさを電気信号に変換する半導体)は、取り込める光の量が少ないと、外界から色や明るさなどの情報を取得して電気信号に変換するのが困難になっていまします。ISO感度という用語を聞いたことがあるかもしれませんが、これはイメージセンサーの光に対する感度です。ISO感度を高くすると暗い場所でも適切な明るさの写真が撮影できる反面、背景にノイズが発生しやすくなってしまいます。綺麗な写真を撮影するためにもISO感度はできるだけ低くしておいたほうがよいでしょう。

ISO感度をなるべく低く(たいていのカメラで400かそれ以下)設定すれば、スマホとは明らかに違うノイズの少ない綺麗な夜景が撮影できます。ただ、ISO感度を低くするということは、カメラに光を取り込むためにシャッタースピードを遅くしたり絞りを開いたりしなければいけないということ。ブレない写真を撮影するためには、やはりなるべく質のいい三脚を購入することがとても重要なんです。

ホワイトバランスを設定しましょう


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夜景の撮影時、カメラが適切なホワイトバランスに調整してくれるとは限りません。特に、RAWで撮影(画像データを未処理で記録)していないときは、ホワイトバランスが写真を台無しにしてしまう恐れがあるんです。せっかくの美しい夜景なのに、撮影した写真を見てみたら青すぎたり黄色すぎたり…悲しいですよね。

それなので、適切なホワイトバランスを設定しましょう。設定メニューから「カスタムホワイトバランス」を選択して自分で設定するのはもちろんですが、「太陽光モード」や「曇りモード」などの適度なホワイトバランスに調整してくれるプリセットモードを選択するのも有効的です。写真の色合いに違いがでるだけでなく、連続で撮影した写真にばらつきが出るのを防いでくれます。

最近では街路灯などもLED照明化しているので問題なくなってきていますが、人工光のもとで撮影をする際に写真がオレンジや黄色がかってしまう場合は、ホワイトバランス設定を白熱電球に合わせて撮影するとよいでしょう。

もちろん、最初はオートホワイトバランスを試してみることをおすすめしますが、思ったとおりの写真撮影ができない場合には躊躇なくホワイトバランスを設定して理想の写真に近づけましょう!

RAWで撮影しましょう


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RAWで撮影した写真はJPEGなどに比べて圧倒的に情報量が多いので、後から調整して期待通りの写真に近づけていくことができます。星空の撮影にはこの自由度の高いRAW現像が適しています。設定を上手くすればJPEG形式で保存した写真よりもずっとクオリティの高い写真に仕上げることができます。写真をプリントアウトして飾ったり展示したい場合にはRAWで撮影するのは必須でしょう。

また、RAW+JPEGで撮影すれば、JPEG形式で撮影後すぐにファイルを共有できる一方、後からパソコンで心ゆくまで調整するためのRAWデータも残しておけます。ただし、この方法はかなり早くストレージの容量を消費してしまうので、事前に大容量のメモリーカードにしておくか予備のSDカードを準備しておいた方がいいです。

ワイヤレスシャッターレリーズを使用しましょう


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ワイヤレスシャッターレリーズを使用すれば、カメラに触れることなく遠隔でシャッターをきれるのでブレを防げます。それだけでなく、より高性能なワイヤレスシャッターレリーズはバルブ撮影(ボタンを押している間中シャッターが開いたままで撮影できる機能)や連写撮影にも対応しているので便利です。

もしワイヤレスシャッターレリーズを購入するのが難しい場合(またはお持ちの機種が対応していない場合)は、カメラを遠隔操作できるスマホのアプリを試してみるか、ほとんどのカメラについているセルフタイマーを設定して、カメラが揺れてしまうのを防ぎましょう。

...さて、準備はできましたか? 素敵な夜空の写真、撮れるといいですね。


Campbell Simpson - Gizmodo Australia [原文]
(阿部慶次郎)