日経平均は327円安で取引終了、中国経済への懸念強まり売り加速 | ニコニコニュース

 12日の日経平均株価は前日比327円98銭安の2万392円77銭と大幅続落して取引を終えた。欧米株安を嫌気した売りが先行。朝方の時点で下値は限定的だったが、中国人民銀行が前日に引き続き基準値を引き下げたことで中国経済への不安感が広がり、東京市場では売りが加速。後場になっても下値模索の動きは続き、日経平均は下げ幅を400円超に拡大する場面があった。

 個別では、中国経済への警戒感が広がり、JFEホールディングス <5411> が安値を更新するなど鉄鋼株が軟調。資生堂 <4911> 、三越伊勢丹ホールディングス <3099> 、J.フロント リテイリング <3086> などインバウンド関連銘柄も下落した。SBSホールディングス <2384> は中間期で計画を上ブレたものの通期業績予想の据え置きで利益確定売りが優勢となり、中間期で2ケタ減益のダイキアクシス <4245> なども売られた。

 半面、業績予想の修正と株式分割を発表したダイセキ環境ソリューション <1712> が急伸。第1四半期で営業赤字幅が縮小した日本電子 <6951> 、業績および配当予想を上方修正した福田組 <1899> も堅調。第1四半期で2ケタ増収増益のテンプホールディングス <2181> も物色された。業績予想を上方修正した光通信 <9435> も高い。(編集担当:宮川子平)