アメリカのパズルアドベンチャーゲーム「Journey Of The Light」が誰一人としてまったく攻略できないことから、販売停止のうえ、返金を行う事態に陥りました。
「Journey Of The Light」は5月22日よりPCゲームのダウンロード販売プラットフォームであるSteamにて発売されていたパズルアドベンチャーゲーム。光る玉を操作しながら謎に包まれた美しい森の中を移動し、青や赤のライトを点滅させて、ところどころにあるヒントを手掛かりに家に帰るための正しい道を探していくという内容になっています。
全8章から構成され、プレイ時間は約17時間かかるというボリュームやグラフィックの美しさも魅力的だったのですが……、なぜか攻略者が1人も現れなかったのです。開発者いわく「おそらくSteam上で最も難しいゲームのひとつ」。それにしても全ステージクリアどころか、第1章すらクリアしたプレイヤーが出てこないのはおかしいのではないか、そもそもゲームが完成していなかったのではないか、などさまざまな憶測が飛び交いました。そのためゲーム評価は「ほぼ不評」という結果に。
開発者のLord Kresさんは何度かコミュニティハブにおいて、プレイヤーから指摘されたバグの修正報告や質問への回答をしていましたが、7月30日以降、開発者のアカウントでの書き込みは途絶えています。7日、Steam側から「総プレイ時間、購入日にかかわらず全額を返金する」との告知と謝罪文を最後に当ゲームは完全に配信停止となりました。
なお、このような措置により「絶対に攻略できないゲーム」「失われたレベル(ステージ)」となってしまったため、コミュニティハブに書き込みを行う一部のプレイヤーからは逆に希少価値のあるゲームとして注目を浴びているようです。