日経平均終値は202円高、中国不安残るも堅調な国内業績が支え | ニコニコニュース

 13日の日経平均株価は前日比202円78銭高の2万595円55銭と反発。

 朝方は前日終値近辺で寄り付くもすぐに上昇基調に転じ、徐々に上値を拡大する展開となった。午前10時20分頃に中国が3日連続で人民元の基準値引き下げを発表すると、日経平均は瞬間的に85円安まで急落。ただ、直近2日間で400円超下落していたこともあり、その後は買い戻しが優勢となった。取引時間終盤には利益確定売りを狙う動きが見られたものの、国内の堅調な企業業績が相場の支えとなった。

 個別では、人民元安によるインバウンド需要後退の懸念で売られていたコーセー <4922> や資生堂 <4911> 、13日引け後の決算発表への期待が高まったラオックス <8202> が上昇。中間期は売上高がほぼ倍増したラ・アトレ <8885> や、東工大との共同研究がNEDOの事業に採択されたオリコン <4800> も買われた。

 半面、アリババ株の下落で保有する資産価値の目減りが意識されたソフトバンクグループ <9984> や、製薬企業からの受注減で通期は大幅減益となる見通しのメドピア <6095> が下落。1Qは5400万円の営業赤字となったFFRI <3692> や、収益化の予想の甘さから通期見通しを下方修正したクラウドワークス <3900> も売られた。

 業種別では、電気・ガス、倉庫運輸関連、医薬品が上昇。一方、銀行、証券、情報・通信は下落した。(編集担当:松浦直角)