最近のゲームはグラフィックの美しさが日々向上しており、車の動きや銃を撃つシーン、建物が爆発する様子などはリアルに再現できるようになりました。しかし、逆に日常に存在する些細な物事はまだ上手く再現できなかったりするのです。
たとえばタバコを吸う様子、キスをする様子(例外もありますが)、そして......パンツを履く様子とか!
『GTA V』から『ウィッチャー3』まで、多くの作品では、「服を着る」といった人間的で身近な行動が描かれることはほとんどありません。なぜなら、そういった行動をアニメーションで再現するのがとても難しいか、上手くいかない(もしくはその両方)からです。
この問題を解決しようとしているのが、アメリカのジョージア工科大学。現在、こういったインタラクションをスクリーン上に再現する上で障害となっているのは、大抵の場合、服は物理モデルで再現され、キャラクターは人の手によりアニメーションがつけられているからだそうです。
現状の解決法は、衣類の「開いているところ」を指定し、体がそれ(例えば袖口など)を通過するときに布が体とインタラクトするようにすること。
この技術はゲームやハリウッド映画などの役にも立ちますし、研究者たちはこの技術をロボットに周囲の環境とのかかわり方を教えることにも活用したいと考えているのだとか。
現在のロボットは、ものとぶつかったり接触したりすることを避けるように作られていますが、例えばロボットがパンツを履く場合には、ロボットの体にパンツがある意味「ぶつかる」ことを学ばなければいけないわけです。
「ロボットがパンツ!?」と思う方もいるかもしれませんが、パンツを履いたロボットがそれを脱ぐ様子とか見てみたいじゃありませんか。
Motherboard[via Kotaku]
(abcxyz)