エレベーターに閉じ込め=シンドラー元社員、停止させ

 国土交通省は12日、シンドラーエレベータの30代の男性社員(当時)が利用者の乗ったエレベーターを故意に停止させ、閉じ込める行為を繰り返していたと発表した。東京都と千葉県内のマンションで計7件起こしていた。

 国交省によると、社員は今年6〜8月、自分が保守点検を担当していたマンションのエレベーターに利用者が乗り込んだ後、安全装置を作動させるなどして最長で約40分間緊急停止させ、利用者計7人を閉じ込めていた。

 今月2日には宿泊施設で自分が乗ったエレベーターを停止させ、施設側にトラブルが起きたと電話していた。同社が調査したところ、社員が関与を認めたため、5日付で懲戒解雇した。

 同社によると、社員は1件目の問題を起こす前の6月、支店長から一般社員に降格していた。

 同社は「心からおわび申し上げる。より一層のコンプライアンスの徹底を図ることで信頼回復に努める」とのコメントを出した。