ノートPCがデータセンタークラスに!
SSDは、高速かつ耐衝撃性というメリットがあるものの、値段が高いし容量が少ないんですよね……。だから、大容量モデルのノートPCがほしければ、HDDモデルを選択するという常識が存在してきました。でも、これからは低価格かつ大容量のSSDモデルを選べる時代になるのかもしれません。
このほどSamsung Semiconductorは、米国カリフォルニア州サンタクララで開催されたFlash Memory Summit(FMS)カンファレンスにおいて、世界最大容量となる16TBのSSD「PM1633」を発表。これほどの容量を誇るHDDはまだ世に出ておらず、SSDがはるかにHDDの性能を上回ってしまったことが印象づけられています。さすがにトンでもない値段にはなってしまいそうですが、年内にもコンシューマー向けの提供が開始される予定なんだとか。
PM1633は、Samsung Semiconductorが「V-NAND」と呼ぶ256G-bitの3D NANDチップを採用。縦型を意味するV(Vertical)かつ3Dというネーミングのとおり、48枚のメモリセルを縦方向に3D積層することで大容量を実現しています。また、消費電力の低減や開発製造コストの削減も可能となり、将来的には同容量でHDD並みの値段のSSDが次々と登場してくる流れになるのかもしれませんよね。
なお、FMSカンファレンスでは、ほかにも各メーカーが3D NANDチップの最新技術を披露。これから各社よりモンスター級のテラバイト容量のドライブが出そろうことで、価格競争も進んでいくのでしょう。いつも持ち歩くノートPCのドライブが16TBもの大容量に~。にわかには信じられないスペックですけど、こんなマシンが少し手を伸ばせば買える時代がやってきそうです。
source: ZDNet
(湯木進悟)