次世代の党・江口議員の「男女平等批判」がひどい ネットは「次世代どころか現世代にも到達してないよ」と呆れる | ニコニコニュース

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女性活躍推進法案を審議するために開かれた8月6日の参議院内閣委員会で、次世代の党・江口克彦議員が行った発言がひどすぎると非難が殺到する事態になっている。江口氏は、

「会社経営者としての経験を基に、男女差別やセクハラはいけないと言いたかった」

と弁明しているが、その内容はあたかも「元経営者による男女平等批判」のようなものになっている。共同通信は「女性は相手によってセクハラだとか、セクハラじゃないとか言ってくる」「女性社員は管理職になっても扱いにくい」といった江口氏の発言部分を取り上げ、「今後批判を浴びそうだ」としている。

「トイレや更衣室も同じでいいですか?」と質問

江口氏の一連の発言は、BLOGOS編集部によって文字起こしされているが、最も読者を呆れさせたのは以下の部分だ。

「いくら男性と女性が同じだと言ったって、違って欲しいわけでしょ。同じでいいんですか?トイレも一緒でいいんですか?更衣室も同じでいいですか?」

男女平等の議論の中で、こんなことを求めている人はいないはずだ。これでは「男女平等を要求するなら、トイレや更衣室も一緒にしてみろ」と言っているようなものだろう。また江口氏は、女性が「ブラック労働」を好まないことについても批判的に発言している。

「接待も夜遅くまで続いて、徹夜徹夜でいいですかということになってくるわけですが、それは女性は好まないわけです」

このウラにも「男女平等を訴えるのなら、男と同じように夜遅くまで接待し、徹夜徹夜で働いてみろ」という考えが透けて見える。さらに言えば「男と同じブラック労働ができないのであれば、男女平等なんて求めるな」という主張とも受け取れる。

「パナソニックでの男女差別問題」を心配する声も

このほか江口氏は、参考人の回答中に「家事と仕事の上下関係というのはあるんでしょうか?」と急に質問内容を変え、「家事に対するリスペクトをもう少ししていただきたい」と答えた女性参考人に対して、

「『褒めてもらいたい』というのは、多分、ご主人から褒めてもらいたいということであるならば、ご主人に言っておいてください」

とからかうような発言もしている。これを受けて議場の議員からも笑いが出ており、視聴者から「これが日本のおっさん代表の姿なんだろうな」「このオッサン、次世代どころか現世代にも到達してないよ」と呆れる声のほか、こんな揶揄も飛んでいる。

「『松下幸之助の側近』を自称する江口議員の、意図の不明な審議全文を読んで『パナソニック』での男女差別問題が心配になってしまう」

江口氏は慶大卒業後、松下電器産業(現パナソニック)に入社。1967年にPHP総合研究所に異動し、松下幸之助の秘書となった。その後、PHP総合研究所・PHP研究所の社長も務めている。「ひとことの力:松下幸之助の言葉」(東洋経済新報社)や「上司の哲学―部下に信頼される20の要諦」(PHP文庫)などの著書も多数ある。

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