14日の日経平均株価は前日比76円10銭安の2万519円45銭と反落。国内外ともに材料難のなか、日経平均は小幅下落で始まった。10時過ぎに中国が4日ぶりに人民元の基準値を切り上げると、日経平均は一時的にプラスに浮上。ただ、相場を支えるまでの理由とはならず、すぐにマイナスに転落した。海外勢の夏季休暇入りや週末要因も意識され、後場は横ばいに終始した。
個別では、16年6月期の減益計画を発表した日本社宅サービス <8945> や、3Qの営業益が57%の大幅減益となったリアルワールド <3691> が下落。オンラインゲーム低調で1Qの営業赤字が2億円となったガーラ <4777> や、3Qの最終赤字が4億円に悪化したイグニス <3689> も売られた。
半面、通期見通しを引き上げ営業益は5.2倍としたラオックス <8202> や、中間期予想を引き上げ純利益2.7倍となるフェローテック <6890> が上昇。ヤフーのタグ管理機能でパートナー認定を受けたショーケース・ティービー <3909> や、セルロースナノファイバー量産の報道が材料視された星光PMC <4963> なども買われた。
業種別では、鉄鋼、鉱業、石油石炭製品などが下落。一方、パルプ・紙、不動産、空運は上昇した。(編集担当:松浦直角)