13日、北方領土・択捉島に到着し、島内を視察するロシアのトルトネフ副首相(手前右)(共同)
共同通信社

 【ウラジオストク共同】ロシアのユーリー・トルトネフ副首相が13日、北方領土の択捉島を訪問した。専用機で同島の空港に到着した。島内でロシア政府が開いている青年の愛国主義高揚を図るイベント「全ロシア青年教育フォーラム」に出席するとみられる。

 フォーラムは北方領土では初開催。ロシアによる実効支配を若い世代に継承する狙いがある。

 トルトネフ氏は極東連邦管区大統領全権代表を兼務。プーチン政権が最重要課題と位置付ける極東開発を統括する政府高官が北方領土入りした上、現地での政治的行事に出席すれば日本側の強い反発は必至だ。