Ingressを産んだNiantic Labs、Googleから独立して新たな成長を目指す | TechCrunch Japan

Googleが設立するAlphabetに関連して、まだまだいろいろな動きが出てきそうだ。米国時間で8月12日には、Google内のとあるグループが別会社になる旨がアナウンスされた。Alphabet傘下にとどまるのかどうかについては、まずはみなさんで想像してみて欲しい。

独立するのはNiantic Labsで、Google+のIngressアカウントから以下のようにアナウンスがあった。

Important Account Information:Niantic Labsが独立した企業となります。Googleとも新たな協力/バックアップ関係を構築しつつ、さらに魅力的で面白いプロダクトを、いっそう多くの人にむけて提供していきたいと考えています。Ingressはこれまでに1200万ダウンロードを達成しており、世界中のライブイベントにも25万人以上の人が参加してきました。ゲーム参加者は探索や発見を大いに愉しみ、各参加者の移動距離を合計すると太陽から地球までの距離にも相当します。

さて、Alphabet傘下にとどまるのかどうかだが、結局完全に独立した企業としてやっていくことになるようだ。「NはNianticのN」ではなかったわけだ。もちろんGoogleとNiantic, Inc.の関係が完全に切れてしまうというわけではない。

Ingress Missions

TechCrunchの取材に対応してくれたスポークスパーソンは、今後の関係について次のように述べている。

Niantic Labsは、モバイルの世界に非常にイノベーティブなエクスペリエンスをもたらしてくれました。Ingressはその成果のひとつです。これまではGoogleのインキュベーションのもとにありましたが、すでに独立した企業として成長を求めていく段階に到達しているのです。これからも投資家やパートナーとして、全面的な協力関係を築いて行きたいと考えています。Nianticはこれからも世界中の人々に新しい、そして面白いプロダクトを問うていくことになるでしょう。そのような企業をサポートしていくことに、私たち自身も大いに期待しているのです。

Nianticは、Google内のスタートアップとして2010年にJohn Hankeが設立したものだ。そして多くのテック系の人々が熱中するIngressという拡張現実ゲームや、Field Tripというアプリケーションを世に送り出している。なるほど、NianticのプロダクトはGoogleの他プロジェクトと重なるものではないのかもしれない。そこで独立という成長の機会が与えられたということなのだろう。

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(翻訳:Maeda, H