この価格はどうしても魅力的ですよね。
おしゃれなデザインで人気となった「Pebble Steel」の後継機、「Pebble Time Steel」がやってきました。米gizmodoのChris Mills記者がレビューしています。
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「Pebble」がKickstarterでクラウドファンディングをはじめたのは2012年。歴史的な調達額(およそ8億円!)を達成して世に出た「Pebble Watch」は、たくさんのファンを獲得しました。2014年にはステンレスボディの「Pebble Steel」が発表されます。スマートウォッチらしからぬ洗練されたデザインが話題になりました。そして、今年わたしたちの元に届いた次世代Pebble Watchが「Pebble Time」。カラー電子ペーパースクリーン搭載、新しいデザインやソフトウェアに期待が集まりました。
そんな「Pebble Time」がよりおしゃれなデザインになったのが「Pebble Time Steel」なんです。
250ドル(約3万円)のスマートウォッチ。機能はごく普通のスマートウォッチと同じ感じ。金属製のボディになった「Pebble Time」です。
スマートウォッチとか着けてみたいけど、見るからに「私、いまスマートウォッチ着けてますよ!」みたいなのはちょっと躊躇する人にぴったりです。Apple WatchやAndroidのスマートウォッチのように通知音が鳴るわけでもなく、デジタルクラウンやタッチパネルも搭載していません。
スマホを取り出さずに通知をチェックしたり、楽曲を選んだりしたい人は、Pebbleをおすすめします。どのバージョンのPebbleでも満足はできるはずですが、「Pebble Time Steel」はおそらく一番イケてる見た目だと思います。
左がPebble Timeで右がPebble Time Steel
初代「Pebble Steel」は金属っぽく角ばったデザインが特徴的でした。そんなかっちりとした初代のデザインに比べると、「Pebble Time Steel」は柔らかく丸っこい印象。
微妙にカーブしたガラススクリーンに頑丈なアルミボディ。なんだかAppleっぽいなーと思わずにはいられません。実際にわたしが「Pebble Time Steel」を着けていると、Apple Watchと間違えられることがたまにありました。そういう意味では、Pebbleの独自性がちょっと薄れてしまったといえるかも。
ただし、これはPebbleにとって悪いことではありません。独特のデザインだった初代「Pebble Steel」に比べて、華奢な手首にもなじむデザインになっています。
でも、気になってしまうのがスクリーンの真っ黒なベゼル。デザインを台無しにしているとは言いませんが、幅の広いベゼルが目立ってしまっています。なんとなく安いデジタル時計っぽさがありますよね。
「Pebble Time Steel」は機能的に「Pebble Time」とほとんど変わりません。プッシュ通知や基本的なフィットネストラッキングなど、基本的な機能もそろってます。腕をふってバックライトを点灯することもできます。詳しい機能やソフトウェアについては、Pebble Timeのレビューをぜひ参考に。
ただし、「Pebble Time Steel」のボタンはこれまでのボタンに比べるとかなり優秀。柔らかすぎず、固すぎず。ちょうどいい押し心地のボタンになってます。
さらにスクリーンもいい感じです。ここ一ヶ月くらい「Pebble Time」を着けてましたが、やっぱりスクリーンが暗すぎます。Apple WatchのOLEDディスプレイにはおよびませんが、「Pebble Time Steel」のスクリーンは使っていてもまったく問題ありませんでした。バックライトがしっかり明るくなってくれるので、日光の下でも普通にテキストを読んだりできます。
「Pebble Time Steel」では普通の「Pebble Time」のいまひとつなところが改良されています。ボタンやスクリーン。いうまでもなくデザインも。
幅の広いベゼルのせいで、なんだか安っぽい時計にみえてしまっています。さらにガラススクリーンは傷がつきやすいです(一週間のうちに小さな傷が2個もついてました)。これから使っていく上で、そこらへんがちょっと不安だったりもしてます。
Pebble使ってみたいなーとぼんやり思っている人には、ぜひ「Pebble Time Steel」を買ってみてほしいです。50ドル高いわけですが、「Pebble Time」よりも優れたスマートウォッチになってます。そんなお金ないよ!な人には90ドルの元祖Pebble Watchを。もちろん「Pebble Time Steel」より機能は少なかったりはしますが、十分使えます。
そもそもPebbleを買うべきか、ほかのスマートウォッチのほうがいいのかなと迷っている人。何でもできちゃう沢山の機能が詰まったスマートウォッチが欲しいなら、ほかのスマートウォッチを買うべきです。とりあえずスマホを鞄からとりだす手間を減らしたいだけの人はPebbleです。
「Pebble Time Steelほしい!」と思った人は、ウェブサイトで予約ができます。レザーバンドは250ドル、メタルバンド300ドル。6から8週間で配達されるとのこと。
Chris Mills - Gizmodo US[原文]
(Haruka Mukai)