えっ、え? 大丈夫?
山火事が発生したとき、消火用に水をまくヘリコプターが出動するところはテレビなんかでよく見ますよね。では、山の上からさらに火を噴射するヘリコプターは見たことありますか?
すでにボーボー燃えてる山の上を燃料タンクを積んだヘリコプターが飛ぶなんてとても正気の沙汰とは思えませんが、虎穴に入らずんば虎児を得ずというか…。そこには、かなり思い切ったロジックがあるんです。
この一見、逆効果に思える作戦を決行しているのは消防隊員たち。彼らは山火事が進む方向をわざとあらかじめ燃焼させておいて、火の元になるものを枯渇させておきます。そうすることで火がこれ以上広がらないようにしているんです。
通常は、消防隊員たちは手で持てるくらいの道具を使って火事をコントロールするのですが、消防隊員が手の届かない場所や危険なエリアに点火するときに、ヘリコプター火炎放射器(まさに火を噴く燃料タンクをぶら下げた状態)が出動します。それにしても、ヘリコプターの下で火をボーボー吹き出しながら山火事の真上を飛び回るとは、なんと勇敢なパイロットよ…。
実際、先日もロッキー山脈で山火事が発生したとき、ノースベイ地域では制御不能だったのですが、CAL FIRE(カリフォルニア州の消防団)がヘリコプターを出動させたことで火の進行を食い止めることができました。そのときのヘリコプターの映像は残念ながらありませんが、2009年のヘリコプター火炎放射器の動画をどうぞ。かなりの迫力と、その活躍ぶりに驚きます。
Chris Mills - Gizmodo US[原文]
(SHIORI)