日系企業、業務停止も=輸出車も損傷―爆発の死者、50人に・中国天津 | ニコニコニュース

 【天津時事】中国天津市で起きた爆発は13日夜、死者が50人、負傷者も701人に達した。天津市が発表した。爆発は港湾地区にある物流企業の危険物集積地で発生。危険物の種類や保管状況が不明なため、消火・救助作業は難航した。影響は付近の日系企業の業務にも及び、富士重工業は日本から輸出した自動車百数十台が損傷したことを明らかにした。

 同社によると、車は爆発現場から約2キロの場所に置かれていたという。

 日系企業関係者によると、現場近くにある日系企業では当局の通行規制で社員らが立ち入りできず、業務が事実上ストップしたところがある。

 対外貿易の窓口である天津港の輸出入機能も一部停止し、部品の調達や製品の輸出をめぐり、停止が長引いた場合の影響を懸念する声が出ている。

 爆発では、パナソニックの車載機器開発拠点や大塚製薬の飲料工場、トヨタ自動車の合弁企業の工場など多くの日系企業で窓ガラスが割れる被害が出た。イオンモールでは入り口のガラス扉や店舗の窓が壊れ、金属製の扉も変形して外れていた。イオンによると、爆発があったのは深夜の営業時間外で従業員や一般の買い物客はいなかったが、映画館の観客が逃げる際に軽いけがをした。復旧のため13日は営業を見合わせた。

 日本郵船では、中国人従業員数人が軽傷を負った。