韓国メディアのマネートゥデイは12日、戦後70周年を目前に日韓関係は冷ややかなうえ、安倍談話を含む第2次世界大戦をめぐる日韓の問題に「暖かみがある話題はない」と紹介しながら、大阪総領事館のジョ・チェチョル副領事官の日韓関係に対する対談を掲載した。
ジョ副領事官は、日韓関係について慎重な姿勢を見せながらも「日韓関係の発展のためには基本的な文化交流が必要だ」と強調し、これから日本と韓国が協力していかなければならないことが多いため、両国間の葛藤を減らしていくべきであると述べた。
また、日本人が韓国のことをあまりにも知らないと指摘した一方、韓国人は日本文化について多くを知っているうえ、日本人の礼儀正しさや優しさ、清潔であることなど日本の良さについて認めていると述べたほか、「韓国は長い伝統と美しい文化を抱いている民族が韓国である」と述べ、日本に韓国の良さをもっと知らせなければならないと言及したと伝えた。
続けて韓国の文化芸術分野を紹介。韓国では「パンソリ」と「バレエ」が誇りであるという。実際、国際バレエコンクールジュニア部門などで3冠を達成した16歳の少女がいることや、「江南スタイル」も世界中を熱くし、文化伝道師の役割を果たしたと紹介したことを伝えた。「パンソリ」とは、朝鮮の伝統的民俗芸能で、19世紀に朝鮮で人気のあった音楽であり、口承文芸のひとつである。
一方、ジョ副領事官は、過去において、韓国が貧しかった時期もあったとしながらも、現在では、韓流が盛んになり、今は自信と誇りをもって韓国文化について広く知らせることができると述べた。
最後に記事は、大阪韓国文化院は韓国文化を日本に知らせるため最善の努力をしていると紹介したうえで、最終的には日本人が韓国人と韓国文化を正確に理解することが、日韓関係発展の基本的な方向ではないだろうかと報じた。(編集担当:木村友乃)(イメージ写真提供:(C)Woojin Kim/123RF.COM。写真は、パンソリと同様に韓国の伝承芸能であるプンムルノリ)