毎回50万人以上が来場する日本最大規模の同人誌即売会・コミックマーケット。今年の夏も、8月14日~16日に「コミックマーケット88」として東京ビッグサイトで開催される。そのコミケの「サークル専用通行証」を転売したサークルが“出入り禁止”の処分を受ける、という出来事が話題となっている。
「サークル専用通行証」とは、コミケに出展するサークルに配布される通行証のこと。出展者が会場に入るために必要な通行証で、一般入場者より早い時間に入場することができる。本来は出展サークルのメンバーのみに配られるものであり、転売が禁止されているが、混雑を避けて入場できるということから、以前から、ネットオークションに出品されるケースが多かった。
そんななか、コミックマーケット準備会は、サークル専用通行証をネットオークションに出品していた2つのサークルに対して事実確認の問い合わせをしたものの、回答期限までに返事がなかったということで、公式サイトなどでサークル名を公表したうえ、「以後のコミックマーケットへの参加を一切ご遠慮いただきます」と発表した。つまり、無期限の出入り禁止処分というわけである。
かなり厳しい処分ともいえるが、ツイッターでは、
「いいね どんどんやって欲しい」
などと、「よくやった」という意見が多数投稿されている。ルールを破って通行証を転売するサークルと、“抜け駆け”をする参加者に対して、憤りを感じているネットユーザーは多かったようだ。
ただ、この“出入り禁止処分”が話題になったあとも、ヤフオク!には通行証が複数出品されている(8月12日午前3時現在)。ルール違反者を完全に排除するには、まだまだ時間がかかりそうだ。
※当記事は2015年08月13日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。