13日朝、元プロボクサーで慶応大学の大学院生の小番一騎容疑者(24)が、東京・港区の弁護士事務所で弁護士の男性(42)を殴った後、枝切りバサミで局部を切断。その後、事務所のトイレに局部を流す事件が起きた。警視庁は、男女関係のトラブルが背景にあったとみて、くわしい動機を調べているという。
現在、この事件は海外メディアでも大きく報じられるなど、世界中の人々に衝撃を与えている。なかでも「DailyMail」はこの事件が2012年に起きたペルーの「局部切り取り事件」に酷似していると指摘。これは、男女の関係のトラブルによって強烈な嫉妬に襲われた41歳の女性が、46歳のボーイフレンドが寝ている隙に局部を包丁で切断後、トイレに流したという事件であった。
実はこうした男女関係のもつれによる嫉妬や復讐が原因で、渦中の男性の局部が切り取られるという事件は少なくない。特に、タイは同様の事件が頻発する国としても知られているなど、どこの国でも性行為に直接的な影響を及ぼす陰茎に復讐心を抱く人々はいるようだ。
だが、世界には異色の切断事件もある。
2013年に台湾で起きた局部切断事件では、午後からずっと酒を飲んでいたことを恋人に責められた40代男性の怒りが爆発。自分を制御できなくなって、ズボンを脱いだ後、自らの性器をはさみで切り落としてトイレに流した。
また、2003年のドイツでは、自身の強烈な性欲を抑える目的で41歳の男性が自らの局部を切り取っている。さらに、歴史を紐解くと「修行の邪魔になる」として性器を切断した宗教家も少なくない。ほかにも中国の「宦官」、欧州の聖歌隊などでみられる「カストラート」など、去勢の歴史は古い。
そして近年問題視されているのが、南アフリカの複数の民族において、毎年250人もの若者がペニスを失うといわれている成人儀礼の割礼(包皮切除)の失敗だ。ほかにも、癌など病気が原因でペニスを失う人もいる。
南アフリカの例では、性器の切断を余儀なくされた若者の大多数が自殺を図るともいわれているが、不慮の事故や病気が原因でペニスを失った男性の精神的な辛さははかりしれない。
2015年3月には、南アフリカの泌尿器科の医療チームが9時間を要するペニス移植手術に成功し、移植から3カ月で排せつ機能と生殖機能が回復。現在、この男性は、子どもを授かり父親として元気に生きているというが、医療の進歩によって、少しでも局部を失う苦しみから解放される人が増えることを願いたい。
※画像は「ANNnewsCH」より