中国の大手ポータルサイト「新浪網」は10日、「日本は目を覚まさねばならぬ! 解放軍の19大軍事工業技術で日本を完爆だ」と題する文章を掲載した。
文章は、日本の工業技術に対す否定的評価を繰り返した。核関連については、中国は24社もの核工業企業があり、原子爆弾、水素爆弾、中性子爆弾、電磁パルス弾などを発展させてきたと主張。日本は米国の管理下にあり、核武装を発展させるのは許されていないと論じた。
ミサイルや宇宙開発についても、「中国製の信頼度や成功率、低コスト性は日本の先を行く」と主張。
航空工業についても、中国は戦闘機、爆撃機、輸送機、練習機、大型旅客機、ヘリコプター、早期警戒機、哨戒機を国産していると主張。日本の軍用機はすべて米国から買ったもので、自国産の機は米国の「F-16」をコピーした「F-2」がある程度と論じた。
エンジンの問題については、中国は自動車、戦車、航空機、船舶、ロケットなどのエンジンをすべて自国で作れると論じ、中国は米、露、英、仏に次ぐ世界第5のエンジン生産国と主張した。日本の戦車については「『90式』と『10式』しかない。90式は前世紀の産物で旧式」などと論じた。
さらに火器製造、軍艦建造、電子工業、レーザー、原子力発電、核融合、防空ミサイル、スーパーコンピューター、軍事用チップ、光通信、空母及び潜水艦用特殊鋼材、無人機、戦闘機の武器制御技術などで、中国は日本より進んでいると主張。
日本が進んでいると認めたCNC工作機械では、「集成回路やソフトウェア技術は実際には欧米から買ったもの」などと主張した。
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◆解説◆
多くの中国人が日本の技術を評価していることは、訪日客が日本製品を大量に購入することでも分かる。とすれば、自国技術の優位性について、あまりにも「白髪三千丈」式の記事を「そのまま信じる」読者はあまりいないと言ってよいだろう。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:CNSPHOTO)