「韓国の願い破れた」「日韓関係改善は期待できぬ」・・・韓国メディア「安倍談話」の受け止めは=中国メディア | ニコニコニュース

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 安倍晋三首相が14日に発表した戦後70年談話について、中国メディアの環球網は15日、韓国では「談話の内容は露骨に韓国を軽視するもの」、「韓国に対する反省や謝罪がない」といった声があがっていると報じた。

 記事は、韓国メディアの「世界日報」が戦後70年談話について「同談話を日韓関係改善に向けた突破口としたいと考えていた韓国の願いは破れた」と論じたことを紹介し、日韓関係の改善は期待できないと報じたことを伝えた。

 さらに、世界日報の報道として、1995年に発表した村山談話に比べ、安倍首相の戦後70年談話は「内容的に大きく後退したものだった」と主張し、村山談話で使用された言葉を継承する一方で、「直接的な謝罪を巧妙に避けた内容だった」と論じた。

 続けて、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が12日に「2015年は日韓国交正常化50周年にあたり、戦後70年談話は今後の日韓関係の試金石となる」と述べてきたことを紹介する一方で、世界日報が「安倍首相が発表した談話の内容は露骨に韓国を軽視するものであり、関係改善は容易でないことが見て取れる」と報じたと伝えた。

 また記事は、韓国聖公会大学の教授が「戦後70年談話は村山談話より内容的に後退しており、韓国に対する反省や謝罪がない」と主張したことを紹介。

 また、韓国の東西大学の特任教授は「韓国は慰安婦問題を始めとする歴史問題において妥協しない態度を堅持しなければならない」と述べる一方、戦後70年談話は「日韓関係の改善に向けた視点からではなく、周辺国家との外交問題解決に向けた視点で見る必要があり、その点で言えば日本との対話の扉を閉じることはできない」と述べたことを伝えた。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)