会社や学校など、あらゆる趣向を持つ人が集められた場所では、自分の気に入る人とだけ付き合うわけにもいかず、ある程度の我慢が強いられることがある。
「教えて!goo」に「アニメの話ばかりするゼミの同級生がうざい」と質問を寄せた女性も、付き合い方に悩んでいるひとり。質問者さん以外の全員がいわゆるアニメオタクで、飲み会の度にアニメの話に花を咲かせているという。質問者さんは「大人になってまでアニメオタク=隠しておくべき」という考えがあるようで、彼女たちとの接し方、そしてメンタリティをどのように捉えるべきか迷っている。
■まずは「その空間」では自身が少数派であることを受け入れる
「今回のケースでは、貴女以外の女性陣全てがアニオタなのですから、ゼミの飲み会=アニオタの飲み会です。(中略)…主力の彼女たちが共通話題であるアニメの話で盛り上がるのは必然的でしょう」(sayapamaさん)
「隠す隠さないは個々の選択ですからそのゼミにおいては主さんが『異物』になります」(よはさん)
言ってしまえば、質問者さんは畑違いの同好会に放り込まれたようなもの。肩身の狭さはあるものの、その空間では自身が「異物」である状況をまず受け入れることが大事なのかもしれない。
■「アニメ」だからではなく、「同好の士」であれば必然
「一緒くたにするとレッテル貼り扱いされます。空気を読めないオタは、ジャニだろうと鉄だろうとアニメだろうと自転車、自動車、バイク、アーティストのどれでも」(Oreloさん)
アニメだからいけないのではなく、どのようなジャンルであっても同好の士が集まって話に花が咲くのは必然である。まずは問題をしっかりと質問者さんも切り分けること。主観のみでレッテル貼りをしてしまうと、余計な摩擦を生む恐れがある。
■市民権を得つつあるアニメに触れてみる機会
「アニメや漫画、ゲームなどのファンが増えすぎてもはやオタクは一般的です」(uwaaaaaaaaaaaさん)
なおかつ昨今では、日本政府がマンガやアニメといったカルチャーを海外に発信する施策を進めたり、国内企業がキャラクターを用いたタイアップを行ったりと、アニメそのものや、それに付随するものを多くのシーンで目にするようになってきた。
「有名なアニメも知らないようでは、勉強不足だと思うけど。(中略)…あなたが就活する際、関連企業に出会う可能性は十分ある」(rukking15kさん)
と、質問者さんもひとつの教養として触れてみる機会かもしれないと勧める声も。
「異物」であるがゆえに彼女たちを「先輩」に思い、興味を持ってその世界に触れてみることも、自身の視野を広げる良い体験になるだろう。そのゼミを出たあとで、彼女たちのメンタリティや趣向を理解していれば、今後社会に出るときに、付き合える人数も大きく広がることもあるのでは。
ゼミで学ぶ本道の勉学と併せて、良い学びの時間と捉える器の大きさも、質問者さんには必要と言えるのかもしれない。
(松本塩梅)
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)