CoreOS社がTectonicのプレビュー版で商用のKubernetes v1.0の提供を発表

CoreOS社Tectonicのプレビュー版Kubernetes v1.0とCoreOS、Dockerとrktをサポートする商用のコンテナのインフラストラクチャの提供を発表した。

CoreOS社のTectonicプレビュー版は、OSCON でリリースされたGoogleのコンテナオーケストレーションプラットフォームである Kubernetes v1.0と協調して発表された。 Tectonicのブログ ではTectonicのプレビュー版はKubernetes v1.0のユーザーへの利用とともに24x7のエンタープライズサポート、KubernetesのガイドとKubernetesのトレーニングを提供すると述べている。

Tectonicは CoreOS Linux上に構築し、アプリケーション連携のためのetcd (分散Key/Value Store)を利用し、fleetfleetは追加のフォールトトレランスをより高いレベルのコンポーネントを実行するために systemdのユニットに提供しflannel はネットワーキングとetcdのリース管理を提供し、Kubernetes はLinuxコンテナのクラスターを管理する Docker やCoreOSのrkt)。

Tectonicのコンソール はWebベースのユーザインターフェイスを持ち、起動中のアプリケーションを見るための統合したダッシュボードと、デプロイメントの許可と連携されたコンテナのマネジメント機能を提供する。 TectonicのブログではTectonicはKubernetesのすべてのフルサポートを提供し、チームは論理的にインフラをまとめ、「どんなアーキテクチャでも柔軟性があるコンテナをデプロイすることができること」を必ず提供すると述べている。

InfoQはCoreOS社のCEOである Alex Polvi氏にTectonicの今回の最新のリリースに対する新しいプラットフォームのための次のプランと12月にニューヨークで開催される最新のTectonic Summit カンファレンスのアナウンスに関して質問を行った。

InfoQ:現状のTectonicはAWS上かオンプレミスの環境で動作します。他のクラウドベンダーやOpenStackのようなものをサポートするプランはありますか?

Polvi:TectonicはAWS、Google、Azureや利用者のデータセンターといった、利用者の環境上で動作します。我々としてはAWSに対する明確なインストール手段や類似した他のクラウドプラットフォームを十分にサポートするためのプランがあります。今日、TectonicのプレビューはKubernetes 1.0リリースと協調して利用可能になっています、それでTectonicのプラットフォームを試すことができます。以前、Tectonicはの3ヶ月以上Private Betaを実施しました、そしてこのプレビューは次のステップとして、明確なAWS上や各ユーザのハードウェア上でのTectonicの試用利用を開始しました。他のクラウドをサポートすることも現在進行中です、準備ができたらアナウンスをする予定です。

InfoQ:Tectonicの既に利用可能な他のKubernetesのプラットフォームに対する利点は何でしょうか?

Polvi: Tectonicは今日から利用可能な、マーケットで唯一の商用利用可能なKubernetesのディストリビューションです。たくさんのベンダーが同様の事を行うための意向を示しました、しかし、Tectonicはこれらの企業の中でも主要な選択です。

技術的な面では、 CoreOSは商用でKubernetesを実行するために必要な重要な複数の技術を開発しました。これはシステム全体のハートビートであり、Kubernetesの背後のデータベースであるetcdを含みます。Kubernetes内のコアコンポーネント以外にも、CoreOSもまた商用利用を可能とする重要なスタックとして、複数のサポートするテクノロジーを開発しました。これはKubernetesのために明確にデザインされているネットワークオーバレイ技術であるflannel、コンテナをセキュアにするためにDockerランタイムの代替として提供されているrktを含みます。最後になりましたが、CoreOS LinuxはKubernetesを動作させるための主要なディストリビューションです。

Tectonic Previewでは複雑な分散システムを構築する時に、コンテナプラットフォームの商用サポートをおすすめの方法でセットアップする手助けを、CoreOSのエキスパートから24時間365日のサポートを受けることができます。CoreOSはこの新しいインフラストラクチャへの道に挑戦する企業に対し、勢いを継続させるためにあらゆる方法を使って献身的に取り組んでいきます。 - 我々はこれをGoogle's infrastructure for everyone else (GIFEE)と呼んでいます。

InfoQ: これらのいくつかのソーシャルメディア上にある興味ある促進された話題は、多くの開発者/オペレータ(もしくは我々の組織の代表)のオペレーションではなくGoogleやNetfrixの規模を連想させます。- Kubernetesと連携しているということは、Googleライクなインフラを構築するためと考えていますでしょうか?

Polvi:我々はあらゆる規模の企業に非常に適用可能であり、ハイパースケールな規模から学ぶ教訓が沢山あると考えています。運用チームは利用率、高可用性、スケーラビリティの利点を得たいです。ですが、複雑な構造のため、現状ではそれ行うために必要なソフトウェア開発方法を持っていません。Kubernetesは CoreOSスタックと組み合わせることで、クラスタマネージメントの難易度のしきい値を超えます。- そして、様々なタイプの企業に対し大きな価値を開放します。ユーザの場合、他社に先駆けて利用競争し、開発と高速な反復ができます、そして新しいインフラ動作の恩恵を受ける道であるTectonicは、それを可能にするために重要です。

今年の後半にTectonic Summit開催するという素晴らしいアナウンスを聞きました。そこで参加者は何を得ることができるでしょうか?

Polvi: Tectonic Summitでは、ビジネスのユースケースとコンテナを分散配置させて動作可能にするインフラの価値に焦点を当てた2日間に渡ってニューヨークで開催されるイベントです。ビジネスリーダーは生産性の向上、セキュリティ、俊敏性のためにこれらの期待された技術に対して学ぶべきです、そして最も効率的なことはイノベーションを次のレベルへ達成させるために同じ場所で将来的に一緒に実行していくべきことについて一部のディスカッションをすることです。

それとともに、世界中でKubernetes、CoreOS、そしてTectonicのトレーニングを開催するワークショップのシリーズをアナウンスしました。 このワークショップはコンテナの技術を使った経験をする必要がある人ならだれでも参加できるように保証をしています、全体としてコンテナのエコシステムをより理解できるものです。

Tectonic Previewに関する追加の情報は TectonicのWebサイト 、または TectonicのBlog TectonicのBlog Postのリリースアナウンスにある。 Tectonicの設定に関するアプリケーション開発者とエンドユーザへの説明はTectonicのドキュメンテーションを、またデザインのサンプルやKubernetes v1で実行するアプリケーションはをKubernetsのGitHubリポジトリ を参照のこと。