FIFAブラッター会長、韓国協会名誉会長の批判に反撃「不穏な発言だ」 | ニコニコニュース

FIFAのブラッター会長 [写真]=Getty Images
サッカーキング

 FIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター会長が、韓国サッカー協会のチョン・モンジュン名誉会長のFIFA批判発言に対して反論した。イギリス紙『ガーディアン』が17日に伝えている。

 チョン・モンジュン氏は、17日にパリでFIFA会長選挙に立候補すると正式に表明。その記者会見で次のようにコメントしFIFAを批判している。

「FIFAは根の深い危機に陥っている。このような状況において、危機管理を行ない、組織を再編成することが新しいFIFAの会長には求められている。技術部門の長であるだけでは、会長を務めることはできない。会長選挙の核となる争点は、40年間続いてきた古い組織の汚職がこのまま続くか終わらせるかということである」

「組織は腐敗している。しかし、リーダーには自分が絶対に必要だと考えている」

 この発言を受けて、ブラッター会長は声明を発表。「チョン・モンジュン氏が立候補を表明した記者会見でFIFAを“汚職まみれの組織”だと評したことは、控えめに言っても不穏な発言だ」と不快感を表明した。

 さらに、「誰もが覚えているだろうし、チョン・モンジュン氏が忘れていることはないだろうが、1994年から2011年まで、彼はFIFAの副会長であり、FIFA緊急委員会のメンバーだった」とチョン・モンジュン氏がFIFAの要職についていたことを指摘。「チョン・モンジュン氏が記者会見で個人的な攻撃を行なったことについてはコメントを控えたいが、FIFAに関わっているすべての人々に対して尊敬の念を欠いている」と付け加えた。

 また、同声明文でブラッター会長はFIFAの組織改革について、「FIFAは組織改革を全力で進めていることを強調しておきたい。組織の管理(ガバナンス)と説明責任を強化していく。その分野における我々の仕事は徐々に改革されている。国際的なサッカー・コミュニティのために、高い規範を達成しようと全力で取り組んでいる」と述べている。

 ブラッター会長は1998年からFIFA会長を務めてきたが、来年2月に辞任することを表明。現在、FIFAの汚職に関連し2件の捜査が行なわれている。

 なお、会長選の投票日は来年の2月26日。立候補の締め切りは10月26日となっている。