短い充電ケーブルほどの大きさの充電用ストラップ「Nipper」は、バッテリーでも充電ケーブルでもありません。単三乾電池を挟み込んでスマホを充電できるガジェットです。
普段は一辺が17mmの小さなキューブからキーホルダーにひっかけられるストラップが出た形状をしています。スマホを充電したくなった時には、磁石の力で引っ付いていたキューブ上の部品が二つに分かれて、内側からmicroUSBオスポート単三乾電池をパチッと2本挟み込んだらスマホ充電器に早変わり。布製のものと革製のものが用意されているストラップ部分は、2つのパーツが無くならないようにするために存在し、ケーブルではないので断線の心配もなし。
これまでにも乾電池を挟みこんで充電するデバイスは「サンコ- USBなんでもチャージャーmini DX」(27 x 45 x 32 mm、20g。一度に挟める単三乾電池は一本)などが存在しましたが、プロジェクトページで「世界最小の携帯チャージャー」を謳うだけあって、大きさ17 x 17 x 17 mm、重さ10gという収納時のミニマルさはお見事です。
重く大きなバッテリー自体を持ち歩くことが嫌でも、Nipperさえ持っていれば、外出先でも海外旅行先でもたいていの場所で売っている単三乾電池を買えば使えるので困ることはありません。緊急時や電池を買いに行くのが面倒くさい時には、テレビリモコンの中に入っている乾電池を取り出して使うことだってできちゃいます。もちろんスマホを単三2本で充電しようとするとフル充電には足りませんが、Samsung S6だって緊急時に電話をかけるには十分なほど(公称通話時間3.4時間ぶん)チャージできるし、もっと充電したければ電池を買い足せばいいだけです。
現在のところ資金調達期限まで23日を残していますが、プロジェクト開始から2日で目標金額である6000ポンド(約117万円)の半分以上を達成しています。なお、Kickstarterプロジェクトのリワードで提供される予定なのは今のところmicroUSB版のみで、Apple用のものは現在開発中とのことです。
image: Kickstarter
source: Kickstarter
(abcxyz)