夏の宿題の定番、読書感想文。あるツイッターユーザーが、「読書感想文を書くためのテンプレート」があることを投稿し、波紋を広げている。
このツイッターユーザーは「うちの小3生が持っていた読書感想文のテンプレ」という文言とともに、自身の子供が持っていたというプリントの画像を投稿。
「これで書ける! 読書感想文の書きかた」
と題されたもので、「ぼくは(本の名前)という本を読みました。この本を選んだのは、この本が(選んだ理由)からです」「いちばん心に残ったところは(だれ)が(どうした)ところです」などと書かれている。カッコ内を適宜埋めることで、読書感想文が完成するようになっているのだ。
大学で学生を指導する立場だと思われるこのユーザーは、
「今日の昼間に採点していた一般教養の授業の答案(文学部の学生はほとんどいない)の中に、このテンプレで書いたような文章はかなり多かったような気がする。『読書感想文』の呪縛恐るべし」
ともツイート。大学生になってもこのような、ある意味稚拙な文章から抜け出せない学生が多いことを指摘しているのだ。
これを受け、ツイッターでは、
「いいなぁ。私の子供ころにこういうのがあったらな。いきなり読書感想文を書けって言われても苦痛でしか無かったもの」
と、テンプレートやその利用を評価する声があがる一方、
「読書感想文の宿題、何がクソかってこのテンプレート通りに書かないとダメ出しされるという点だよな」
など、「テンプレート」的な文章をよしとする国語教育の問題点を指摘する意見も投稿された。
読書感想文の宿題を課されたことを思い出す人も多いと思われる季節。国語教育について考えさせられた人は多かったようだ。
※当記事は2015年08月16日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。