8月14日から16日まで東京ビッグサイトで開催された、世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット88」が無事終了。
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コミックマーケット準備会のアナウンスによると、1日目は18万人、2日目は16万人、3日目は21万人が来場し、3日間の総入場者数はのべ55万人と、2014年夏の「コミックマーケット86」とほぼ同数の記録となった。
まもなく、反省会が始まるビッグサイトです。3日目の入場者数は、21万人、初日18万人、2日目16万人、合計のべ55万人となり、昨夏とほぼ同じ入場者数でした。 #C88
— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial) 2015, 8月 16
40周年、88回目のコミケ
今回のコミックマーケットは、1975年の第1回開催から40周年を迎える節目の回でもあった。
その歴史を振り返る記念誌も刊行され、これまでコミケに携わり、その独自の文化を率先してつくりあげてきた著名人たちが、40周年を迎えての思いを語った。
また、初日にはコミックマーケット準備会とthinkTPPIP(TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム)による「TPPとコミケ」をテーマとしたトークイベントも実施。
コミックマーケット準備会は、以前よりthinkTPPIPの唱える「TPP著作権条項に関する緊急声明案」に賛同していたが、登壇者たちも、二次創作活動における「著作権侵害の非親告罪化」「法的賠償金制度」など、本格化するTPP導入への危機感とともに、慎重な対応の必要性を示していた。
そして、88回目の開催にちなんで、『エリア88』で知られる漫画家・新谷かおるさんがカタログ表紙イラストを手がけたことでも話題になった。
コミケ恒例のNTTドコモ・ソフトバンク・KDDIなどの大手通信キャリアによるユニークな電波対策も。
数多くの参加者の中には、お笑い芸人・厚切りジェイソンさんや演歌歌手・小林幸子さんといった著名人の姿も見られ、小林さんは「コミックマーケット86」に引き続き、サークル「5884組」として参加していた。
40周年を迎えてもいまなお、その勢いは衰えるどころか増す一方の同人文化とコミックマーケット。今夏も、3日間を通して猛暑に見舞われながらも、一般参加者やサークル・企業参加者、コスプレイヤー、カメラマンなど、それぞれが思い思いのコミケを楽しんでいた。
次回冬の「コミックマーケット89」は、12月29日(火)から31日(木)と、例年通り大晦日までの開催を予定している。
コミケ初心者の手引き
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