記者会見する強制労働犠牲者追悼・遺骨奉還委員会の殿平善彦共同代表(中央)=17日午後、札幌市
共同通信社

 日本と韓国の市民グループでつくる強制労働犠牲者追悼・遺骨奉還委員会は17日、太平洋戦争中に徴用され北海道で強制労働などにより死亡した朝鮮半島出身者115人分の遺骨を、韓国に返還すると発表した。9月にソウルで納骨する。

 北海道では朝鮮半島出身者の遺骨が1970年代から市民の手で発掘され各地の寺などに保管され、これまでに計16人分の遺骨が返還された。

 委員会共同代表の浄土真宗本願寺派一乗寺(北海道深川市)の殿平善彦住職は「戦後70年の区切りで、個人が特定できない遺骨も返すことにした。韓国の市民に協力してもらい、東アジアの人々との和解を育てたい」としている。