安全生産管理トップを拘束=爆発対応責任者の元天津市副市長―事故捜査本格化・中国
【北京時事】中国共産党中央規律検査委員会は18日、国家安全生産監督管理総局トップの楊棟梁局長(閣僚級)=(61)=について、重大な規律違反と違法行為で調査していると発表した。楊氏は失脚、拘束され、今後刑事責任を問われる可能性が強まった。
規律違反や違法行為の内容は不明だが、楊氏は中央政府で天津市の爆発事故対応を統括する立場にあるほか、2012年まで同市常務副市長を務めていた。114人が死亡、57人が行方不明となった大規模爆発に対する捜査が本格化する中、爆発を起こした危険化学物質の倉庫を管理する「瑞海国際物流」との関係なども指摘される。天津市検察当局は、地元の同市浜海新区の幹部2人を収賄容疑で捜査していることも発表した。
ただ、ニュースサイト「財新網」は、楊氏拘束が「爆発事故とは直接関係ない」とした上で、「天津時代に担当した工業・国有資産に関する問題の可能性がある」とする消息筋の話を伝えた。