Thoth Technologyの「宇宙エレベーター」の特許が認められた | TechCrunch Japan

宇宙開発における競争は激しく、最も強い企業だけが勝ち残るだろう。カナダの会社は、成功に近づきつつあるようだ。彼らの「宇宙エレベーター」の特許が承認されたのだ。

何を、どのようにといった説明は置いといて、この Thoth Technologyは、リリース文にSpace Xを率いるElon Muskに宛てた強烈なメッセージを加えていた。Thoth TechnologyのCEOであるCaroline Robertsは以下のように伝えている。

ロケットを海面のバージに着陸させるのは素晴らしいデモンストレーションでした。しかし、海抜12マイル(およそ19km)の地点に着陸できるようになれば、宇宙への旅は現在の旅客機に搭乗するのと同じようになります。

言うね。

もちろんRobertsは、Space Xがロケットを再利用するための着陸実験を指している。再利用可能なロケットは、Muskのチームにとって画期的なブレークスルーとなり、稼ぎ柱にもなるだろう。現実的に考えると、Space XとThothは簡単に手を組むことができるだろう。

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宇宙エレベーターのアイディアは新しいものではない。Googleも独自に Astro TellerとX groupが中心となって同じような開発を検討しているという報道もある。

Thoth Technologyは、これが実現した場合、人々を上空19km地点まで運ぶことができるそうだ。楽しい旅になりそうだ。そうだろ?

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エレベーターが実現すれば楽しそうというだけでなく、理論上では、大規模な設備も低コストで宇宙まで運搬できるということになる。特許が承認されたのは一歩前進だが、実際に建設するとなるとそれは別の問題だ。宇宙行きのチケットが発売されたら、いち早く知らせてほしい。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter