本格的な夏山シーズンが到来中。
一時期の「山ガール」ブームを通り越して、いまやすっかり趣味のひとつとして定着した登山。合コンの席で「趣味は山登りです」と自己紹介をする女子がいても、もはや驚かれるようなことはありません。むしろ今、時代は海より山かも? それに、とりわけ独女にとっては、山登りは最高のデトックスになるって知っていましたか?
「山登りに目覚めたのは30歳になってから。たまたま友達に誘われて日帰り登山してみたら、思いのほかハマッちゃって」と語るのは、今では冬季以外のシーズンは毎月どこかの山に登っているという華子さん(33歳)。
「といっても、連泊して北アルプスを登るとかそんなハードなのじゃないですよ? 私が行くのは奥多摩とか秩父とかいった、都内から友達と電車で行けて日帰りできる低い山がほとんど。でもそれだけでも、十分デトックスできますよ」
なぜ山登りは独女に「効く」のか? その理由を教えてもらいました。
■ 山登りにハマった理由1:リフレッシュ効果がハンパない
通勤ラッシュでもみくちゃになって出社し、エアコンのガンガン効いたオフィスで仕事。視界に入るのは無機質なビル群やオフィス街ばかり。私と同じようにそんな日常を送っている人こそ、視界がパーッと開けた山に登るべきです。頂上まで登らなくったっていいんです。大自然に囲まれて川のせせらぎや鳥の声に耳を傾けたり、風が気持ちいいな、と感じるるだけでも十分リフレッシュできますから。心がつるんと生まれ変わって、清らかになった感覚を味わえるはず。
■ 山登りにハマった理由2:オプションで小旅行気分を味わえる
ただ山に登ってまっすぐ下りるなんて修行僧じみたことはしません(笑)。下山後に土地のおいしいものを食べて、温泉に入ったり旅気分を味わえるのも登山のお楽しみ。登る途中の茶屋で甘酒を飲んで、下山後は温泉に浸かり、風呂あがりにはキンキンに冷えたビールを飲むのも大人の贅沢! ほどよい疲労が心身にたまった毒素をザーッと洗い流してくれる気がしますよ。
■ 山登りにハマった理由3:勝ち負けにとらわれなくていい
競技じゃないので、勝ち負けは関係なし。自分のペースで楽しめるのも登山のいいところ。もちろん、同行者と足並みを揃えることも必要ですが、そもそも急いで登る必要はないですから。
■ 山登りにハマッた理由4:山で恋が芽生えた(こともある)
私と今の彼氏との出会いの場になったのは奥多摩の川苔山。「登山が趣味」と日頃から公言してると、「私も連れてって」と乗ってくる友達って結構多いんですよ。そうやって友達の友達つながりで一緒に登ったのがきっかけで、後日つきあうことに。合コンみたいに気負う必要もなく、最初から素の自分を見せられる山はいい出会いの場にもなりますよ。
華子さんのように、一緒に山に登ったことがきっかけで恋人ができたという人は実は少なくないそうです。最近はネット上で手軽に登山仲間を募ることができる専門のSNSも大流行中。実はこれ、出会いの場としてもかなり機能しているそうで、まるっきり初対面の男女10人のパーティーで登るなんてことも当たり前なのだとか。もちろん「にわかパーティー」ゆえにトラブルが起きることもありますが、上手に使えば登山仲間&人生のパートナーを手に入れることだってできるかも!?
ただし、どんなに低くても山は山。道に迷ったり、遭難したりする危険性はどんな山にも必ず潜んでいます。準備はしっかり、ケガにはくれぐれも気をつけて、登山デトックス&リフレッシュを存分に楽しんでくださいね。(小鳥居ゆき)