NHKの連続テレビ小説「まれ」(NHK総合ほか)が8月20日、NHK放送局にてクランクアップを迎え、取材会行われた。
【写真を見る】夫婦を演じた土屋と山崎賢人は抱擁して喜びを分かち合った
取材会には土屋太鳳、山崎賢人、清水富美加、葉山奨之、門脇麦、渡辺大知、高畑裕太が登壇した。
収録を終え、ヒロイン・希を演じた土屋は、「言葉にならないです。頑張って泣かないようにしていましたが、やはり泣いてしまいました。この素晴らしいメンバーに出会えたことを感謝しています。この現場を支えてくれた皆さんに感謝をしております。希ちゃんが夢を追って歩いていくように、私も現場でもらったことをしっかり栄養にして恩返しをしていきたいと思います。本当にありがとうございました」と涙を見せた。
希の夫である圭太を演じた山崎は、「20歳というタイミングで圭太という役をやらせていただけました。圭太が教訓にしている言葉や、希やみんなにもらった言葉は、これからの人生を頑張っていこうと思えるすてきな言葉でした。本当は太鳳ちゃんを支えなければいけないのに、こっちが支えてもらって、感謝をしています」と述べた。
希の義妹・みのり役の門脇は「1年前の取材会の時の空気はまだぎこちなくて、大丈夫かなとも思いましたが、一年たってここまで関係性を作り上げられたことを実感しました」と述べ、「それから、太鳳ちゃん…本当にお疲れさまでした」と土屋と顔を見合わせて涙を流した。
希の弟・一徹役の葉山は「カンペを用意してきました。この歴史ある朝ドラに出演できてうれしかったです…」と読み上げ始め、他の出演者からツッコミを受けた。
そして「こんなにも本番中に笑っていて、怒られない現場もなかなかないなと思いました。アドリブが多い現場で相当鍛えられました! 姉である太鳳ちゃんもずっとこれからも兄妹でいようと思いますし、それから嫁になってくれたみのり! 麦ちゃんに感謝したいと思います」と現場を振り返り号泣。
希の幼なじみ・一子を演じた清水は「一子は波瀾万丈の人生で、いろんな局面があり、すごく貴重な役をやらせていただけました。オーディションの時は『売れたい』とばかり思っていましたが、いろいろ迷いが生まれる中で、他の現場に行ったときに、『一人じゃ何もできないんだ』というのをあらためて実感しました」と感謝の意を表すも、「ちょっと泣きすぎ!」と号泣している高畑にツッコミを入れる。
続けて「周りの方の力があってやりきれたなと思います。太鳳ちゃんが1年間本当にいつも笑顔で、すごいスケジュールとせりふをこなして同じ年なのに本当にすごい人だなと。テレビで、いつ死んでも天国に行ける人とかいう話をしていましたが、現世も菩薩みたいな人です。本当に尊敬しています」と土屋を絶賛した。
そんな中、高畑が、花束を持ってきた脚本担当の篠崎絵里子氏をお姫様抱っこするという一幕も。さらに「本当にここまで『まれ』という現場を自分自身が好きになるとは思いませんでした。自分を育んでくれる場所でした」と寂しさを表し、最後に「1年間一子を好きでいて良かったです!一子!」と叫んで会場を笑わせた。
土屋は長い撮影中、自分の原動力になったものは何かと問われ、「会議室で、(制作統括の高橋)練さんから『ヒロインできますか?』と聞かれて、『はい』と言った以上、絶対に完走しようと思って踏ん張ってきました。それは、本当にたくさんの方が優しさをくれたからできたことだと思います」と答え、にこやかな笑顔を見せた。
なお、取材会の前には9月26日(土)放送の最終回の収録が行われ、桶作家で、東京でミュージシャンとして活躍する高志(渡辺大知)から届いたビデオレターを希ら同級生皆で見て盛り上がるシーンを撮影。撮影を終え、土屋と山崎の“紺谷夫妻”は抱擁して喜びを分かち合った。